2013年11月17日日曜日

イタリア旅行(シエナ名物)

シエナには名物のお菓子があります。その実態を探りにシエナ最古の食料品店のひとつ、Drogheria Manganelliにやってきました。
 

 ありました!パンフォルテ。お店に入るとスパイスの良い香りがします!パンフォルテの歴史は13世紀、そしてその原型はそれよりもっと古くまで遡ります。オリエントからの香辛料がまだまだ薬だったころに作られた贅沢品です。当時は薬局がパンフォルテを作っていたとか。
 
 パンフォルテには長い改良の歴史があります。1675年にはパンフォルテで使う材料の数がコントラーダの数(=17)に決められました。水、火、はちみつ、砂糖、小麦粉、くるみ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、メロンの砂糖漬け、大レモンの砂糖漬け、オレンジの皮の砂糖漬け、レモンの皮の砂糖漬け、コリアンダー、シナモン、胡椒、クローブそしてナツメグです。今ではチョコレート入りのものなど色々あります。ナッツや果物が沢山入っているのでとてもずっしりしたヌガーのような食感のお菓子で、一切れ二切れ頂いただけでお腹がいっぱいになってしまう感じでのボリュームです。1キロ22ユーロ程度で売られていました。

 
そしてもう一つシエナを代表するお菓子に「リッチャレッリ」があります。これはマジパンのようなしっとりした焼き菓子です。アーモンドパウダー、はちみつ、砂糖、小麦粉、卵白などが入っています。こちらは1個90セント。
シエナのお菓子の歴史については、「シエナー夢見るゴシック都市」(池上俊一先生)の本に詳しく掲載されています。

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