2010年3月30日火曜日

祝!!!把瑠都関!!!

把瑠都関が大関に昇進(NHKオンラインニュース)しました!当地の日本人は皆大興奮。日本からも多くの取材陣がエストニアを訪れてくれました!!日本で「エストニア」という国名をこんなに多く聞くことはかつてなかったのではないでしょうか。把瑠都関万歳!私も自分の息子(?!)のことのように誇らしいです。
地元の新聞でも写真入りで大きく報道されました。また日本の取材陣が把瑠都の出身地ラクヴェレに沢山訪れ、小さな町がびっくり!という記事も。
現地の様子については共同通信読売の記事をお楽しみください!!

2010年3月26日金曜日

ホワイトアスパラガス


ヨーロッパの春の風物詩と言えばホワイトアスパラガス。先日フィンランドに出張に行った際デパートで少し早いホワイトアスパラガスを見つけたので早速頂いてみました。このホワイトアスパラガスは何とペルー産。冷蔵庫に忘れ去られていたモッツアレラチーズを添えて、バルサミコとトリュフオイルでさっぱりと頂きました。苦味がほとんどないのが不思議でしたが、とても美味しかったです。明日はゆで汁をスープにします。
日本はすでに桜の季節と言うのにこちらはまだ雪が残っています。最近屋根の雪はほぼなくなりましたが気温はまだ2~3度です。春が本当に待ち遠しくなりました!!

2010年3月25日木曜日

エストニアの歴史2

3月25日、レストランからの帰りに自由広場を通ると、広場いっぱいにキャンドルが灯されていました。残念ながらまわりに英語の出来る方がいなかったので、同僚がロシア語を駆使して警備員にインタビューしてみるとソ連へ強制連行されたエストニア人を弔う灯であることが分かりました。
後日調べてみると、エストニア外務省のホームページにも詳しい説明がありました。それによると、エストニアでの大規模な強制連行は1941年6月14日と1949年3月25日に行われました。1941年には4日間のうちに子どもや女性を含む約1万人のエストニア人が連れ去られ、1949年には約2万人のエストニア人がシベリアに連れ去られました。連れ去られた人の多くは遠い極寒の地で寒さと飢えに苦しみながら労働を強いられていたようです。多くの人は故郷の地を踏むことは二度となく、連行先で亡くなったと言います。

自由広場には2万個の蝋燭に火が灯されたのだそうです。式典には大統領はじめ政府の要人が多数参加したとか。
またエストニアにとって忘れられない日が過ぎました。年と共に人々の悲しみは薄れて行くのかも知れませんが、エストニアという国にとっては、その悲しみや苦しみはいつまで経っても癒えることがないのかも知れません・・・。




Egoist (フュージョン料理)

一度は行ってみたいと思っていた旧市街にあるレストランEgoistで女子会を開催することになりました。
何度か前は通ったことがあるのですが、まさかそこがエゴイストとは思いもしなかった店の構え。中は中世の雰囲気たっぷりで素敵なレストランでした。





まずはメニューを熟読。冷たい前菜、温かい前菜、魚料理、肉料理、デザートのリストから好きな組み合わせで選ぶというもの。私たちは前菜、メイン&デザートの3コースにしました。
アミューズはきゅうりの上にフレッシュチーズ、サーモン、ディル&カリカリ黒パンがのったもの。

前菜は久し振りのフォアグラ。ソースは甘いリンゴのソースです。


メインは鴨。今日は前菜もメインもお肉です。付け合わせの紫キャベツとポテトのピュレがよく鴨肉に合います。フランス料理と思いこんでいたエゴイスト。実はその時その時の一番良い素材を使ったフュージョンだったようです。いずれにせよ、タリンには比較的リーズナブルにいつもと違った雰囲気を楽しむことが出来るレストランがまだまだ沢山あることを再発見。

濃いお料理が続いたのでデザートはトロピカルフルーツとパッションフルーツのソルベ。さっぱり美味しかったです!







2010年3月23日火曜日

Sundmans (ヘルシンキ:モダン・スカンジナビアン)

ヘルシンキでお世話になっているご夫妻にとても素敵な現代北欧料理のお店Sundmansに連れて行って頂きました。港に面した素敵な場所。窓からの景色もとても素敵です。

店内はとてもゴージャス。1817年創業だそうです。ご夫妻からは「ここはタリンほど美味しいものはないけれど・・・」と言って頂き、もちろんそのようなことはないのでしょうけれど、なぜか少し嬉しかった私。かなりのエストニアびいきです。




前菜はにしんとポテトの和え物。カリカリ黒パンが良いアクセントです。量も大きなスプーン1杯分くらいで胃袋の比較的小さな日本人にもぴったり。さすがはモダン・スカンジナビアン!お味もさっぱりしていて美味しかったです。

前菜とメインの間に出てきたサラダ。レタスの葉5枚・・・。

メインは子羊のグリル。添え物のポテトグラタンに塩分をきかせていて子羊と一緒に食べるとほどよい味加減です。お肉も柔らかくとても美味しかったです!フィンランドに住んでいる日本人は皆さん一様にフィンランドは何でも高くてその上美味しくないと言っていますが、このお店はとても上品で美味しかったです!もちろんお値段はそれなりですが。

デザートにはアイスクリームが3種類。しょうが、ピスタチオ&ヨーグルトでした。大満足!

2010年3月20日土曜日

伝統柄のゴム靴

今日は市民大学のゴム靴ペインティングのコースを受講してきました。受講料300クローン(約3000円)、材料費150クローン(約1500円)です。受講生はエストニア人ばかりですが、皆とても親切。たまたまお隣に座ったマダムの娘さんは何と日本に10年も住んでいるのだとか。あまりの偶然に本当にびっくりしてしまいました。悪いことは出来ません・・・。
今日のコースは市民大学の事務所の方お勧めのコースで、エストニアで古くから使われている伝統の刺繍模様をゴム靴にペイントするというもの。先生が作ったサンプルはこんな感じです。

エストニアには本当にかわいらしい柄が沢山あります。



<作り方>
まずはゴム靴を用意します。


ゴム靴に下書きをします。


下書きを白いアクリルで塗りつぶします。

その上から好きな色のアクリルを塗って、最後にラッカーで仕上げます。
私は左右違う色で塗ってみました。アートの才能は全くないと思っていたのですが、意外にかわいく完成したので将来はクラフトの先生にもなれるかもしれないと自分の新たな才能を発見してしまいました。









タリンは昨日久し振りに雨が降りました(おとといまでは雪)!
ゴム靴デビューにはちょうど良い季節。春が待ち遠しいです。
























2010年3月19日金曜日

Pirosmani(グルジア料理)

今日は同僚の送別会で郊外にあるグルジア料理のレストランPirosmaniに行ってきました。市内から車で15分とアクセスがそう便利でない立地であるにも関わらず沢山のお客さんで賑わっていました。

有名なグルジア料理と言えばハチャプリ(グルジア風ピザ)やシャシリク(串焼き)。でもグルジア料理はその他にも日本人にも親しみやすいさっぱりしたお料理が沢山!
                    ポークシャシリク    

なすのサラダはグルジア風ラタトゥユといった感じ。きのこのサラダはガーリック風味でヨーグルトのソースととても相性が良かったです。






グルジアの炭酸水は海の味がしました。
グルジアと言えば2008年8月にロシアとの武力衝突で10万人以上の国内避難民が出たことがまだ記憶に新しいのですが、その時被害に遭った一般市民は今この時をどう過ごしているのでしょう・・・。家族とあたたかい食事が出来ていると良いのですが・・・。





2010年3月13日土曜日

食の交流:ノルウェー

大西洋クロマグロの話が熱い今日この頃。持続可能な資源利用に関係する集まりがタリンでこっそり開かれました。ノルウェー人のお友達が先日里帰りした際に何と鯨肉を買ってきてくれて、捕鯨支持国同士の夕食会を企画してくれたのです。
ノルウェーではスーパーの冷凍食品売り場で普通に鯨肉を購入することが出来るとか。800グラム3600円くらいだそうです。


ノルウェーのお友達が小さなころは鯨肉が一番安価な栄養源だったと教えてくれました。今となってはすっかり高級食材です。じゃがいもと様々なハーブを使って作られたノルウェーのお酒、Aquavitsをチビチビ頂きながら楽しい鯨づくしの夕べとなりました。
チームジャパンはお刺身と竜田揚げ2種を用意。チームノルウェーはくじらのシチュー、中華風炒め物とハンバーグ。シチューにはソースにノルウェー名物でキャラメルのような味わいのゴートチーズが入っており濃厚。




シチューの付け合わせはグリーンピースとじゃがいものピュレ。

私は鯨肉はあまり食べ慣れておらず調理方法も良く知らなかったのですが、インターネットを駆使して研究を重ね、ノルウェーの皆さまにも喜んで頂ける鯨料理を提供することができました!!本当に久し振りに頂いた鯨肉は想像以上に美味しく、小学校の時に給食で出てきたパサパサの鯨肉のイメージが180度変わりました。ノルウェーではよくステーキにして食べるのだとか。
捕鯨については色々議論があり、私の住むエストニアも反捕鯨国の一国です。私たち人間は他の生き物の命を頂いて生きています。私は命を頂くということは、それが鯨であろうが他の生き物であろうが変わらない気がします。どんな命であろうと頂いた命には感謝しなくてはいけないですね。鯨の骨から皮から髭まで余すところなく使っている日本人の昔からの知恵はそういう意味では本当に素晴らしいと思います。












2010年3月9日火曜日

エストニアの歴史

どんな国家にもどの人にも歴史はあり、歴史なくして今は語れないのですが、エストニアほど多くの辛い悲しい歴史を乗り越えてきた国は少ないのではないかと思う今日この頃。
先日エストニア人の友人はエストニアにとって今が一番幸せな時代だと思う、と言っていました・・・。
3月9日、私がいつものようにジムから家路に向かっているとニグレステ教会はいつもと違った雰囲気でした。夜の9時半過ぎだと言うのにお年寄りが沢山集まっていて蝋燭に火を灯していました。何事かと思いそのうちの一人に「今日は何の日ですか?」と聞いたところ、流暢な英語で「ロシアよ、1944年の今日ロシアが空襲してきたの。タリンの街は多くが破壊されてしまったわ。このニグレステ教会も半分くらい破壊されたの。私たちはこの日を忘れないわ。」と・・・。


この美しい中世の街が歴史と共にいくつもの苦難を乗り越えて来たのかと思うといつもの街も違った雰囲気に感じます。





2010年3月7日日曜日

寿司ブーム

エストニアでもお寿司は大人気。ちょっとしゃれたレストランではお寿司を出していますし、スーパーではパックに入ったお寿司が並べられています。また、冷凍食品売り場には去年から寿司セットなるものが販売されています。同僚曰く、この寿司セットには酢飯、お魚の切り身、わさび、ガリ、醤油が入っているのだそうです。
寿司専門のレストランも市内に何軒かあり、エストニアの基準からするとかなり高いのにお客さんはいつも入っています。
日本人の観点から言わせて頂くとお米は水加減間違えたの?と言いたくなるくらいベチョベチョ。握りも巻きずしも押しつぶし過ぎで五平もち状態。酢飯にパンチがない。海苔がかたい。魚の解凍方法が悪く生臭い等など沢山難点はあるのですが、お寿司と思わなければまあまあ食べることが出来ます。

そんな中、昨日たまたまデパートの食料品売り場で冷凍食品コーナーをウロウロしていたら、なんと刺身用のまぐろを発見!これまで売っているのを見たことがないので、最近入荷を始めたものと思われます。あまりの嬉しさに涙が出そうになりました。しかもお値段お手頃。100グラム400円。早速買ってきて鉄火巻きを作ってみましたが、臭みもなく普通に頂くことが出来ました。今度いつ入荷されるかわからないので今日もこれから買占めに行きたいと思っています。
先日、こちらのホテルで行われたレセプションでとてもユニークなカクテル寿司を発見しました。酢飯の上にサラダ、 スモークサーモン、ガリ、マヨネーズ、海苔&わさびを乗せてたもの。お醤油はスポイトに入っています。おもてなしにいいですね。






2010年3月6日土曜日

初挑戦:クロスカントリースキー

今日は晴天だったのでスウェーデン人のお友達とかねてから行ってみようと言っていたクロスカントリースキーに挑戦してきました。場所は旧市街からバスで10分ほど東に行ったピリタにあるクロスカントリースキー場。スキーが出来る服装で行けば道具はすべて現地で借りることが出来ます。レンタル料は何と50クローン(500円!!)。かなり多くの人が来ており、エストニアにおけるクロスカントリースキーの人気を肌で感じました。先般のオリンピックではエストニア人のKristina Smigun-Vaehi選手が女子の10キロで銀メダルを獲得しています。お母さん選手のクリスティーナの祝賀レセプションには大統領や首相が参加するなど国中大騒ぎでした。
初挑戦の私はレーンに沿って進むクラシカルに挑戦。スウェーデン人のお友達も初心者ですが北欧育ちなので私よりはずっと上手。ストックの使い方や膝の曲げ方など色々教えてもらいました。

快晴で本当に気持ち良いスキー日和。
・・・ところが、やっと慣れたと思った頃、ものすごい角度の下り坂が目の前に立ちはだかりました。私たちはしばしコースから外れ皆が滑って行く様子を見学。ちびっこもお年寄りも普通に滑って行きます。友達は先に下りて大成功。私は勇気がなくて、脱落。歩いて坂を下ることに・・・。
恐ろしい坂でした・・・。友達とはそこから別行動。私は2キロコース。彼女は3.5キロコースへ。


ようやくゴール。たった2キロでしたが、日頃使わない筋肉を使いとても疲れました。汗も沢山かきました。手とお尻がすでに筋肉痛。スポーツセンターで再会した友人は負傷していました。何と別れた後2度も転んでしまったのだとか・・・。お気の毒。

楽しい初挑戦でした!53歳で50キロを3時間半で走ったアンシプ首相を改めて尊敬します。






2010年3月5日金曜日

スネイリ公園の氷祭り

3月になったというのにタリンはまだマイナス。2か月も前になるのですが、ご近所のスネイリ公園で氷祭りが開かれているというので遊びに行ってきました。ここの氷のオブジェは芸術大学の学生が作ったもの。ほとんどのオブジェに子どもたちが楽しく遊べるような工夫がほどこされており、沢山の子どもたちが遊びに来ていてびっくりしました。

滑り台付きの氷のお城に階段付きのゴリラ君。




公園の池はすっかり厚い氷に。
池にいるはずだった水鳥たちは庇護を求めて地面の上に。