久しぶりの遠出。浅草までやってきました。雷門前は閑散としていていつもの賑わいはありません。日本経済は大丈夫なのでしょうか?
仲見世通りは人通りはあってもお店でお買い物をする人は少ないようです。
2階の席に案内していただきました。渡辺家の家紋がお出迎えしてくれました。
アミューズブッシュは氷の上に盛られた小さな一口のお楽しみ。見た目も涼しいお皿です。
最初に食べてくださいと言われたのは手前の雷おこし。大心堂さんの雷おこしの上にフランス産の発酵バター、アンチョビとケイパーが乗っています。バターの濃厚な香りとアンチョビの塩味、ケイパーの酸味、おこしの甘みと食感の絶妙バランス。
こちらは種亀のもなかの上に夏盛り!谷中のしょうがクリーム、枝豆、最後にはビールのゼリーです。ビールの苦みとしょうがクリームの軽やかな刺激、そして最中のサクサク!素晴らしい組み合わせです。
こちらは渡辺シェフ思い出の場所、リヨンのおつまみ。リヨン伝統のロゼットというソーセージで巻いたボジョレーワイン。オリーブはモロッコ風です。オレンジピールがアクセント。
真ん中はゴールドラッシュの冷たいクリアヴルーテ、ターメリックとカレー粉の香るミルクのエキューム。トウモロコシの自然の甘みが強くてびっくりです。中にはコンソメのジュレが入っています。
パンはバゲットとライ麦の入ったカンパーニュの2種類。オリーブオイル&お塩と濃厚なバターが一緒に出てきました。
続いてはスペシャリテ。そばがきを使った一品です。一番底には両国江戸蕎麦ほそ川のそば粉からそばがきを作り、最後にバターを加えたもの。その上のジュレは奥井海生堂蔵囲い2年物極上利尻昆布からとっただしで作ったもの。昆布の味がとても濃いです。トッピングは塩ウニにおろしたての天城わさび。スプーンの上にはクリームチーズの上にウォッカが1滴かけられています。
前回訪問させていただいた時にもいただきましたが、今回はその時よりも、一つ一つはシンプルなのですが、全てが混ざるととても複雑な味わいになってすばらしいハーモニーを奏でる、そんな一品でした。
日本伝統野菜とフランス伝統食材の融合。和歌山の清流からの鮎の米粉焼きと5年間熟成したパテ。鮎は米粉を付けた片面だけしか焼いていないので、表はパリッと裏側はしっとりの食感です。パテは鮎の内臓や骨などで作られており、毎年継ぎ足しているのだそうです。奥にはさっぱりとした夏野菜。会津伝統野菜余蒔胡瓜と水茄子のマリネ、そして意外だったのは胡瓜で巻いたスイカ。これはミントでマリネされており、お口の中をさっぱりさせてくれるさわやかな組み合わせ。手前には酸味のあるオゼイユというハーブのソース。
アオリイカと夏野菜のココット仕立て。クスクス添え。
アオリイカには細かい切れ目が入っており上から炭のバーナーであぶっています。中にはつるむらさき、ズッキーニ、ミニオクラとひよこ豆が入っています。
ズッキーニは緑と黄色のものが使われていて小さくくりぬかれていました。そしてメルゲーズと言われるピリ辛羊のソーセージが入っています。ミントや香菜も入っており、モロッコ風のお味です。
クスクスはサフラン風味。かわいらしいお花やハーブで飾られています。途中でスープに加えて一緒にいただきます。
メインは新潟県産妻有ポーク。お米を食べて育ったそうです。パセリとローズマリー入りのペルシャード仕上げです。奥は夏野菜を2時間オーブンでじっくりと焼いて水分を飛ばし味を凝縮させたラタトゥイユもどきにモッツアレラチーズをまぜて型で抜いたものです。お野菜の味を強く感じる素晴らしいサイドディッシュでした。底にはひよこ豆で作ったパンケーキが敷かれています。
こちらはお口休めとして出てきた小皿。広島県のハーブ農園、梶谷農園さんのスプラウトです。色々な種類のスプラウトとエディブルフラワーが入っており口休めを超えて、これだけでもモリモリ食べたくなってしまうようなサラダでした。
お口直しのデザートは、ココナッツミルクのブラマンジェ。4種のスパイスでソテーしたパイナップルとアロエベラ、ダークラムのグラニテと共に。グラニテはさっぱりブラマンジェとフルーツはトロピカルな一品。
メインのデザートは完熟白桃を使った一品。コンポートと生の桃にヴェルヴェーヌの香るジュレ。シャルトリューズというお酒を使ったシャーベット添え。添えられているベコニアは食用で、酸味が桃とよく合います。
最後の小菓子。右側からバッハコーヒーを使ったチョコレート、大沢屋の煎りたて黄な粉を使ったカヌレ、
薬研堀中辛七味と黒ゴマを使ったマカロンです。駒形テーマです。
本日も大変おいしくいただきました!!