本日は外苑前の魚介料理に特化したフレンチ、
Abysseでランチ。 目黒浩太郎シェフはマルセイユのLe Petit Nice と東京のカンテサンスで修業を積んだ後アビスを開業し独立しました。
深海を意味するabysseが示すとおり、入り口からトレードマークのお魚たちが迎えてくれます。
テーブルセッティングも深海カラー。カトラリーはポルトガルのクチポール社のものです。
お水は奥会津金山のスパークリングウォーターをいただきました。
ランチはおまかせコースのみです。おまかせコースにはアミューズ、前菜3品、メイン1品、デザート2品、食後の飲物とチョコレートがつきます。
メニューの内容はテーブルに届けられた時のお楽しみです。
アミューズ:長野県天竜川で捕られた稚鮎の一品。稚鮎にタピオカ粉をまぶして揚げたものの上に、せりとドライトマトのソースがかかっています。上に飾られているのは花山椒。普通のエスカベッシュ(南蛮漬け)で終わらせないところが、目黒シェフ。ドライトマトの酸味が梅干しのようで、和食と言ってもおかしくない感じでした。
続いては緑で統一された一品。レアに焼かれたとり貝。上にはソラマメ、じゅんさい、キャビア、ナスタチウム、フェンネルの葉。ソースはあさりのソースとディルオイルです。
あっさりと上品な初夏を感じる一品。まとまりがすばらしいです。
パンはオリーブオイルといただきます。
続いては真っ赤な一品。
皮目をグリルした八丈島で捕れた生の鰹の上に、ビーツのサラダが乗っています。ビーツサラダにはブルーチーズ、ピーカンナッツとレーズンが混ぜられており、爽やかな酸味と肉厚の生の鰹との相性がすばらしかったです。
家庭料理のようになりがちなビーツと鰹のポテンシャルをここまで高めた品をいただけたことに大感動。鰹の鮮度も本当にすばらしかったです。
次はコロボックルのお話に出てきそうなかわいらしい一品。富山県産のホタルイカをワタごとソテーしたものです。お野菜はアスパラガス。塩レモンで味付けされています。下に敷かれたソースは行者にんにくのソース。コロボックルの傘もどきのお野菜はクレイトニアと言うのだそうです。全てのバランスがすばらしい一品です。
メインは山口の萩から届いたイサキです。ソースはわらびをあわびの肝で炒めたブールノワゼット(焦がしバターソース)です。上にはサラダバーネットとクレソンの花が添えられています。火入れと塩加減の完璧さにノックアウト。
一品目のデザートはフレッシュチーズのムースです。そして何と木の芽のソースです。上の葉はオギサリスという少し酸味のあるハーブで、フレッシュチーズとよく合っています。木の芽のオイルと聞いて最初はびっくりしましたが、すばらしいマッチングです!
2品目のデザートはオレンジ色が美しい一品。
びわとアプリコットだそうです。カスタードクリームの上に、フレッシュなびわとアーモンドの焼き菓子が乗っており、上から少し酸味のあるアプリコットのソースとアイスパウダーがかけられています。 ほどよい酸味がお食事の締めにふさわしくさっぱりといただきました。
お茶菓子も海にこだわった一品。「真珠」だそう。まわりはホワイトチョコレートです。
このチョコレートの中にはパイナップルの刻んだものにラム酒の香りがつけられたものです。
様々な魚介料理を楽しむことのできた大満足のランチでした!!ご馳走様でした!!