2022年12月29日木曜日

MAY(五反田 フレンチ)

久しぶりにMAYでランチ。前回の訪問時よりも大きな感動を与えてくれ、シーズンごとに訪問したいと思いました!

 

   





アミューズは素敵な木のお皿で提供されました。

右側は寒ブリのタルタル。左はチーズ味のビスケットに里芋のペーストと里芋が入ったクッキーサンド。上には旨味の凝縮されたセミドライトマト。

続いてはポルチーニ&セップ茸のスープとテットドフロマージュ。スープは茸の濃厚な味を楽しむことができます。テットドフロマージュは豚の頭の肉を使った煮凝りテリーヌ、ほほ肉とタンも入っているそう。


ここでフランスパンの提供。

バターやオリーブオイルといただきます。


続いては見た目にもインパクトたっぷりの蟹を使った一品。
蟹さんの泡付きです。こちらは何とかにクリームコロッケの再構築。一番下にはセイコガニとズワイガニをビネグレットで和えたもの、その上にポワローネギのベシャメールソース、最後に蟹味噌のソース。これらがパン粉風のビスケットで挟まれています。蟹の泡はレモン泡。手前のクリームは濃厚なワタリガニのビスクです。
ワインなしだと少々塩気が強いかな、という感じでしたが、ワインと一緒にいただくと最高です!
こちらはミルクパン。少し甘めです。
ホタテ貝のポム・パイアソン。ソースはブールブランソース。その上にほうれん草のホワイトバルサミコ和え、北海道のホタテ貝は肉厚です。一番上には千切りポテトのフライ。
食感も楽しい一品です。
全体的にとてもよくまとまった一品でした。
あいちゃん農園の三浦野菜と岩田農園のお野菜。少しずつですが、根菜類を中心に色々なお野菜を楽しむことができました。全てのお野菜にそれぞれ丁寧に味付けされています。
ゆで卵とトマトで作られたラビゴットソースもアクセントになります。

メインのお魚料理は甘鯛の松笠焼き。
春菊とあさりの出汁で作ったソースです。上は大葉やみょうがなど和のハーブとスプラウトです。
パリパリとした甘鯛の鱗も重要な役割を担っています。甘鯛と春菊のソースの間には旬のゆり根やほうれん草が入っていました。

お肉のメインは黒毛和牛のフィレ肉と少し甘めのマスタードソースです。牛フィレ肉の上のグラタンは牛が育ってきた牧草をイメージしたのです。横に添えられたクリーム色のものはセルフィーユの根のピュレ。甘みが強く、アクセントになります。サラダは酸味がきいており、きんかんと共に箸休めにぴったり。

そして、定番のメイン2品目はサーロインの大根巻き。サラダをイメージして作ったとか。梅肉ソースです。


デザートはチョコレートを使ったもの。

カシスのソース、ねっとりしたマルキーズショコラ、ラム酒でマリネ下ワイルドブルーベリー、カスタードクリームにキャラメルを加えたキャラメルパティシエ、フランボワーズのアイスとココナッツを使ったメレンゲのパフェのような一品。


プチフールは、ミルクチョコ、ホワイトチョコとピスタチオのムースとオレンジパイ。

最後まで全く抜かりなしのおいしいコースでした。年内最後のお食事提供ということで、シェフともゆっくりお話しさせていただきました。

コースに込められた思いもお伺いすることができて良かったです。また近いうちにお邪魔したいです。


2022年12月27日火曜日

TOKi(スペイン料理 銀座)

 新橋にある奈良県アンテナショップまほろば館の2階にあるTOKiでランチ。奈良県が奈良の生産者さんたちと協力して運営しているレストランです。奈良にあるアコルドゥの川島シェフ監修のレストランです。


内装もとてもおしゃれ。入るとカウンター。夜はバーとして使われいるそうです。予約なしのランチも大丈夫だとか。



日本の柑橘のルーツと言われる橘の葉のハーブティー。とても良い香りです。

本日のコースのテーマは
奈良・東京・スペイン 『空高く、豊の秋』
です。
メニューはポエム風です。
土の香りの芋 森の香りのソパ
きのこのお出汁のスープです。下には少しシャリシャリ、ゴリゴリとした土の食感を残したジャガイモ。茸の香りのスープと併せ、里山を表現した一品です。きのこのお出汁は滋味あふれます。

パンは奈良の大和郡山から取り寄せているそう。こちらは全粒粉を使ったパンドキュイゾンというパンだそう。

半生の海老 キノコとスミレ
里山から森の中に入った自然を表現した一品。泡のはじける音は風が葉を揺する音のようです。海老の火通しは、シャリシャリとしており、これまたぬかるんだ土を表現。十津川の開きなめこといただきます。泡はスミレの香りが付けられています。これらスミレは暖かな日差しで狂い咲きしたスミレなのだとか。


枝豆のアロス シェリー風味とレバー
底には鹿の落とし物に見立てた黒枝豆入りのリゾット。その上にはシェリーのベールと鶏のレバー。細かく切ったもやしのシャリシャリがよいアクセントです。


三輪山本の手延べパスタ麺 海の旨味と山の景色
奈良県はそうめん発祥の地とも言われているそう。こちらは発祥の地、奈良の手延べの三輪そうめんの特注版です。セモリナ粉を多めにして製造しているとか。ソースはムール貝とサフランの香りと色をつけたもの。奈良は漢方の研究が進んでいることから、香草を添えたとのことでした。手前は味間いも。


ペスカードアサード 燻しポレンタとクロロフィリア
底のソースはニラとほうれん草をベースとしたクロロフィルたっぷりのソース。お魚はヒラスズキです。しっとりと焼かれたお魚にはうまみが詰まっています。

添えられたスモークポレンタがとても美味しかったです!ソースはスペインをイメージしてニラを使ったとのことでしたが、ちょっと風味がきつすぎて上品さを逸しておりました。



ヤマトポークのアサード 栗のクロケッタ セロリ
メインはしっとり火入れされたヤマトポークです。
手前のセロリのシャーベットをお口直しにということでした。(ニラパワーがすごかったので、さっぱりしました!)

栗のコロッケは地面に落ちた栗に見立てて割れた演出。衣が栗のように硬いコロッケです。中には栗がたっぷり!!

食後はコーヒーもありますが、煎茶、ほうじ茶、和紅茶も選ぶことができます。
モンブランと吉野の柿
栗のクリームの上に落ち葉をイメージしたパートフィロの揚げたものが乗っています。
このパートフィロは少々油臭く感じました。
リコリスなどで風味も付けられており、揚げ物パートを除いてはとてもおいしいデザートでした。

和紅茶。すっきりした味です。
メニューは蛇腹式。


内装がとってもおしゃれ。
コースは量は少なめでしたが、奈良愛を感じるおしゃれで素敵なものでした。奈良のアコルドゥにもぜひ行ってみたいです。
問題はオープンキッチンで換気の性能が悪いため、座っている間ずっと揚げ物のにおいと共に過ごさなくてはならないという点です。この匂いは入口のドアを入ってすぐに感じるので、構造的な問題だと思います。残念です。