本日は三光院というお寺で精進料理をいただいてきました。
精進料理をいただく場所は昔幼稚園だった場所とのこと。
窓の外には竹のカーテン。
本日は竹之御所流精進料理をいただきます。京都の嵯峨野にある尼門跡寺院・曇華院で代々天皇家の皇女様が召し上がっていた尼寺の精進料理だそうです。現在三代目の後継者である西井香春さんがお料理を作られています。
メニューは月替わりです。
三光院のササリンドウ紋最中
こしあんです。中には塩味のアクセントとして大徳寺納豆が入っています。優しいお味でした。
その後お抹茶が供されました。
その後お食事と続きます。まずは三光院のお煮しめ
奥から時計回りに大和芋の海苔巻き(ふわふわ食感です)、ごぼうの胡麻和え(柔らかく煮られています)、南京の煮物(彩も美しくほんのりやさしく甘い味付けです)、高野豆腐の含め煮
大和芋の海苔巻きにはわさびが入っています。
煮梅
こちらは6月にのみ出される旬の梅を味わうメニューです。梅を柔らかく煮て水にさらして酸を落としたものです。たっぷりのお砂糖とお醤油をかけて提供されます。
ジャムのように柔らかくなった梅をお砂糖とお醤油とからめていただきました。
インドのうさぎ
豆腐を裏ごしして西京みそで調理したお料理です。インドの古い説話集「ジャータカ物語」の一説、自ら火の中に飛び込んで身を捧げたうさぎの行為を表現した創作料理とのこと。こちらもアジサイの咲く季節、6月のみのお料理です。
チーズのようなお味です。
季節の器でした。
香栄とう富
豆腐の燻製です。住職・香栄禅尼が創作したお豆腐の珍味です。
木枯らし(茄子の田楽)
茄子の半身が楽器の琵琶に似ていることから、建礼門院愛用の琵琶の名器「木枯らし」にちなんで住職・香栄禅尼が命名したお料理です。少し山椒の風味があり、おいしい田楽でした。
一口吸物
こちらは昆布だしのみだそうです。深みがあって美味しい。
粟麩のおでん。
山椒味噌が添えられています。
にゃくてん(こんにゃくの天ぷら)
しんしょうがのおばん(ご飯)
すすり茶
こちらのお茶碗は記念に作ってもらったものということで亀甲紋に鳳凰が描かれています。
玉露だそうです。
お茶の葉もおいしくいただけるとのことでしたので、全ていただきました。
帰りには隣に座っていた地元のお客さんに教えていただいた
「江戸東京たてもの園」に寄ってきました。
古いものから現代的なものまで、本当に使っていた建物がそのままの形で移設されています。撮影スポット等としても使われているようです。