毛織物で栄えた中世の街、ゲントの旧市街は徒歩で周ることができます。ギルドハウスが並んでいて散策しているだけでもワクワクするそんな街です。
この街に来るほとんどの観光客が必ず見る美術に「ゲントの祭壇画」があります。これは聖バーフ大聖堂に所蔵されている門外不出のフーベルト・ファン・アイクとヤン・ファン・アイク兄弟による傑作。11枚の独立した絵画からなるこの祭壇画のまたの名は「神秘の仔羊」。神を象徴する生贄の仔羊を聖職者、聖人、聖女、異教徒、異邦人などが礼拝をする印象的な絵で、植物や噴水の水しぶき、太陽の光など本当にどこを切り取ってもそのまま絵葉書になりそうなくらい精巧に描かれていました。植物は何と48種類も確認できているとか。
ちょうど私たちが「神秘の仔羊」を鑑賞している時に日本人の団体さんが入ってきたのですが、写真撮影禁止というのに2~3人の方がパシャパシャカメラで写真を撮っていたのには閉口してしまいました。最低限のマナーは守って頂きたいものです。教会の方は「日本人はルールを守らない」と思ってさぞかしお怒りのことでしょう・・・。
ゲントは運河の街でもあります。こちらの写真はフランドル伯居城より。空が曇っていて残念。
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