ERNA Raid （軍事競技）

８月３日から本日までの４日間、毎年恒例の軍事競技、ERNA Raidが開催されました。エルナは世界一難しいと言われている軍事競技です。今年はエストニアをはじめ、ベルギー、デンマーク（２チーム）、フィンランド（４チーム）、グルジア、リトアニア、スイスから合計３０チームが参加。各チームは４名の軍人で構成され、競技に参加する軍人の他軍人の身の回りの世話をする人２名の参加が認められています。

各チームには日頃の訓練の成果が試される課題が与えられ、チームごとに協力しながら各タスクを乗り越えます。水泳、ランニング、身体的スタミナを試す障害物競争、応急措置、武器の組み立て、射撃等々・・・。

今年も優勝はエストニア人チームでした。

何と何年か前には中国から２チームが参加し、１位も２位も中国チームだったことがあったとか。傾向と対策研究を得意とする日本人チームも参加すれば必ずや上位を占めることと思います。

攻撃中の参加者

応急処置の様子

障害物競争（何と泥沼渡りなど４０もの障害が用意されています）

１８年の歴史を持つERNA Raid、実はこの名前で行う競技は今年が最後となりました。毎年エストニアで行われるため、エストニア人に有利になってしまうというのがその理由だとか。でも名称の由来（ERNAはエストニアがロシアに占領されていた1941年にフィンランドで訓練を行っていたエストニア人諜報部隊に付けられた部隊名であり、この競技はERNA部隊に由来する場所で行われているため）についてロシアから抗議があるため、それに配慮してのことではないかというマスコミの憶測もあります。
次回からは形式を変え、呼び名もEstraidに一新して行うそうです。