2017年8月20日日曜日

イスラエル旅行(2日目:①エルサレム旧市街:神殿の丘)

かつてこの門から排泄物を運び出していたため「糞門」と呼ばれている門から旧市街へ。本日訪れる神殿の丘はユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の聖地となっています。


入るとすぐに手荷物検査の場所があります。岩のドームに行くためのものですが、イスラム教徒を刺激しないよう、十字架のモチーフや短パン、ノースリーブなどは禁止されています。

途中で上から見た嘆きの壁。右側は女性の祈りの場所、左側が男性の祈りの場所です。

こちらは神殿の丘にそびえ立つ岩のドームです。このドームはアブラハムが神との約束を守るために息子を生贄にしようとした岩を抱え込むように立っています。ここはかつてユダヤ教の神殿があったところです。イスラム教徒以外は中に入ることができないので実際の岩は見ることができません。岩にはムハンマドの足跡や大天使ガブリエルの手の跡と言われるものが残っているそうです。以前訪れた時にはこの庭にさえ入ることができなかったので、ここまで入ることができるようになっただけでも大きな変化です。

さてこの岩のドームのある場所がイスラム教の聖地になったのは、ビザンチン時代のエルサレムに攻め入った2代目カリフのウマルが、キリスト教のエルサレム総主教ソフロニオスと会談して決めたという歴史があります。ウマルはここエルサレムで、アブラハムが神に息子をささげようとした聖なる岩があることを総主教から教えてもらました。そしてその場所をムハンマドが大天使ガブリエルに連れられてメッカからエルサレムまで天馬と一夜で旅をし、天に昇り神の声を聴いたとクルアンに書かれている聖地に決めたとのこと。この時エルサレムがユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地となったのだそうです。
エルサレムの神殿があったこの場所は、イエスが神殿が崩壊されると言った予言に従い、ローマ帝国に滅ぼされた後、キリスト教徒たちは手を付けていなかったとされています。


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