2018年8月31日金曜日

ナイル川クルーズとエジプト満喫(その12:アブシンベル神殿観光)

アブシンベル2日目は早朝4:50に出発し朝日に映える神殿を見に行きます。夜明け前の岩窟を裏から望みます。



高さ21メートルのラムセス2世像は本当に迫力があります。

 この遺跡もアスワンハイダムの建設で水没の危機にさらされました。ユネスコ等から支援を得て元あった場所から65メートル高い場所に移されました。その際コンクリートのドームにブロックに切った遺跡を貼り付けたのだそうです。移転には莫大な資金がかかります。あの黄金のマスクが大活躍しました。1964年から68年にかけてツタンカーメンの黄金のマスクは海外を転々とし、すばらしい遺産の出稼ぎを

大きな像は全てラムセス2世です。左から20代

30代は頭が崩れ落ちてしまっています。こちらは40代。

一番右がその後のラムセス2世です。

 足元の様々な像は遠くから見るとあまり目立った存在ではありませんが、目の前で見るとかなりの存在感があります。

こちらは娘たちです。


内部には8体のラメセス2世の立像が立ちはだかっています。

壁のレリーフはどれも精巧で大変すばらしいものです。
この神殿はラメセス2世がヒッタイトと戦ったカデッシュの戦いが主なレリーフのテーマです。




神殿の一番奥には4体の像が並んでいます。右からラー・ホルアクティ神(ラー神とホルス神が合わさった神)、神格化されたラムセス2世、アメン・ラー神(アメン神とラー神が合わさった神)、メンフィスのプタハ(闇を好む神)です。闇を好むプタハ神以外の3体は2月22日と10月22日の年に2度約20分間朝日に照らされます。2月21日はラムセス2世が生まれた日、10月21日はラムセス2世が王位に就いた日だそうですが、移転に伴い1日ずれてしまったようです。3200年も前にそこまで綿密な設計を行っていた文明にはただただ感心します。


捧げもののレリーフ。



天井のハゲワシ。





大神殿のお隣の小神殿は、ラムセス2世が数ある妻の中で一番愛したネフェルタリとハトホル女神に捧げられたものです。




ハトホル神に扮したネフェルタリが、ラムセス2世とほぼ変わらない大きさで造られているのは特徴的だそうです。

内部の柱はハトホル女神がモチーフです。


美しいネフェルタリがあらゆるところに描かれています。






大神殿と小神殿を望みます。巨大な建造物にただただ感動です。

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