2014年10月4日土曜日

La Table d'Akihiro (パリ レストラン)

夜はやっと予約の取れたLa Table d'Akihiroで。
 店内が明るいのが嬉しいです。メニューはデザートを入れて5品で構成されるシェフお勧めコースのみです。16席の小さなレストランで、オープンキッチンの中では堀越シェフがお一人で調理をしています。堀越シェフは三ツ星のL'Ambroisieの魚部門のトップを長年務めていた方で、このレストランでは魚介料理のみが提供されます。


 一品目はタイ。パン皿のように小さなお皿で出てきました。ごぼうが添えられています。調和の取れた酸味と甘みのあるハニーヴィネグレットソースで頂きます。最高の火入れで、お魚はホクホク。
 2品目はオマール海老のミネストローネ。お野菜やパスタは煮込んで出汁になってしまったものとは別に作られているようで、歯ごたえが残っています。そして、メインのオマールも完璧な歯ごたえ!!まわりはフランス人ばかりでしたが、皆美味しいスープを一滴も残すまじと、パンにつけてきれ~~~~いに食べていました。


3品目はマトウダイ(フランス語ではサン・ピエールだそうです。英語ではJohn Dory。)。下にはマヨネーズ風のエマルジョン。上にはレタスの芯をキャラメリゼしてスパイスをかけたもの。こちらも唸る美味しさ!!スパイス加減が何とも言えません。

 4品目が出てくると本当に寂しい気持ちになりました。なぜならこれが最後の一品だから!!もっとこの美味しいお料理を食べた~~~~いと思ってしまいます。悲しい最後のお料理はソール(ヒラメ)。下にはセップ茸とチャイブ。弾力のあるお魚と香り豊かなセップ茸のすばらしきハーモニー。

デザートはダックワーズといちじく。こちらも甘さ控えめでとても美味しかったです~~!!
どの品も魚の臭みを一切感じませんでした。そして添え物は「お魚の美味しさを最大に引き出すもの」という役割を徹底しており、ミニマムです。またポテトやライスなどの炭水化物のないシンプルなお皿なので、さっぱりと頂くことが出来ました。ソースの構成もヴィネグレット、クリーム、バターと考えつくされている感じでした。そして何よりも一品一品最高の火入れで本当に美味しく、文句のつけようがありません。無理矢理一つだけコメントをするとすれば、2品目を頂くときに使ったスプーンが人間工学にかなっておらず、少し食べにくかったこと(笑)。

色々な種類の魚料理が食べたい方は夜、一つのお魚をガッツリ食べたい場合はお昼が勧めだそうです。今度は昼夜来たいと思ったくらい美味しく頂き、すっかり堀越シェフの虜となってしまった夕べでした。


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