こちらがロイヤルデルフト。美術館を兼ねた工房です。
本日はこちらで工房見学と絵付け体験をすることになっています。
まずは、デルフト焼きの歴史と作業工程の説明ビデオを見ます。何と説明は日本語!
1600年にオランダ東インド会社が中国から青い模様の磁器を持って帰ってきてからオランダでは磁器が大人気に。中国の内戦などで、輸入量が減ってからは、デルフトでも製作が行われるようになります。1953年、ロイヤルデルフトの前身のDe Porceleyne Flesが設立。最盛期には32もの工房がありました。その後イギリスのウェッジウッドとの競争に負け、デルフト焼きの工場はほとんど建材陶器の工場に変わってしまいました。1876年にJoost Thooft氏が新しいオーナーになり、トレードマークが導入され、デルフト焼きが復活。1919年には王室御用達の「ロイヤル」の称号を得ました。
・・・といったような説明。作り方は今も昔も一切変わっておらず、すべて手作業で作られています。
そしていよいよ工房の見学。まずは絵付けの作業をしているところです。この細かい絵の描かれた花瓶は1日8時間かけて2日で仕上げるのだとか。この方は絵付け歴43年!!!
見学コースでは王室の貴重なコレクションやアンティークの展示を見ることが出来ます。イギリス王室と関わりのあるお皿も展示されていました。
こちらはレンブラントの「夜警」。唯一の実物大の模写だそうです。こちらは480枚のタイルでできています。匿名の人がロイヤルデルフトに貸し出しているとか。立派な方です・・・。
そしていよいよ工場へ。土曜日だったせいか1人しかお仕事をしている方はいませんでした。
左が色々な材料を混ぜて作られた秘伝の液体粘土。これを型に入れて型を取った後、1160度の釜で焼かれます。そして出来た陶器に絵付けをして、今度は1200度の釜にいれると美しいデルフトブルーの陶器が出来上がります。
焼かれる前のミッフィーちゃんも釜入れを待っていました。
細かい作業の品の数々。すばらしい作品ばかりでした。一つ一つ手書きですから、小さなものもかなりのお値段です。
なぜか日の丸ミッフィーが。お土産に最適。
いよいよ絵付け体験です。筆は2種類。ふちどり用のものと中に色を入れていくもの。特殊な黒い絵の具に水をたっぷりといて使います。筆は硬いので、なかなか思うように進んでくれません。何となく書道の時間を思い出します。
まず、陶器のかけらをつかって練習をさせてくれます。ふちどりの後は薄い色から初めて濃い色を乗せていきます。
絵は6つパターンがあって好きなものを選べます。もちろん絵心があれば、オリジナルの絵を描くこともできます。
私はチューリップの柄を選んでみました。
さてどんな仕上がりになるでしょう。楽しみです!!(完成品の記事はコチラ。)
工房帰りに、フェルメールが「デルフトの眺望」を描いたとされる場所へ。
初めまして。コメント致します。今年の7月オランダに行く予定で、検索していたところ、こちらのブログに辿り着きました。フェルメールも陶器も大好きなので、私も体験したいと思います。
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