2018年6月3日日曜日

小笠原伯爵邸(若松河田 スペイン料理)

東京都選定歴史的建造物である小笠原伯爵邸でスペイン料理のディナーを楽しんできました。都営大江戸線若松河田駅から徒歩1分の立地です。


 お屋敷の裏にはガーデンウェディングのできる素敵なお庭があります。オリーブの樹を中心とした素敵なお庭です。このオリーブは日本スペイン交流400周年の年にスペインから運んできた樹齢500年のものだそうです。













小笠原邸には色々なところに鳥のモチーフがあります。家主さんが鳥が大好きだったのだそうで、別名は「小鳥の館」だそうです。


飾り皿は渦巻の白いお皿です。

アミューズは左側のグラスに入ったものがサルモレホ、アンチョビ、ヘーゼルナッツのピカダ。グラスの底にはヘーゼルナッツで作られたピカダ(ガーリックやオイル、ナッツなどを混ぜてペースト状にしたスペイン特有のルーのようなものだそうです)、その上にサルモレホ(トマトとパンで作る冷製スープ)のエスプーマ、トッピングにアンチョビとシブレットのフラン。コクのある素敵なアミューズでした。
右側はスペイン風ラタトゥユをイベリコハムで巻いたもの。上には青梅のジャムが乗っているそうです。これは無味?味がよく分かりませんでした。


色がとてもきれいです。

続いてパンが出てきました。サワードー風のパン。プレインなものとオリーブ入りのものです。パンは最近はやりのもっちりしたものではなく、少しパサパサした感じのもの。オリーブオイルが最高に美味しかったです!!!

温かい前菜。シガーラとコライユソース、バジリコとレモン塩のコンフィ。
下に敷かれているのは海老味噌を使ったアメリケーヌソース。その上にグリルした手長海老、上にはマイクロバジルとマイクロ紫蘇。緑色のソースはクロロフィルとバジリコのソースです。これは火入れ時間が少し長過ぎた気がします。海老味噌のソースは残念ながら臭みが残る感じです。レモン塩のコンフィのアイディアはとても良かったのですが、全体としてはまとまりがなかったのは残念。

続いてはグリーンアスパラガス、ハモンイベリコ、キヌアのポップコーン。
白いふわふわはイベリコハムのだしに牛乳を加えてムース状にしたもの。上にはカリカリイベリコハムと揚げキヌアが乗っています。食感が楽しい一品ではありましたが、ベーコンで作っても変わらないものができるのでは?と思うほど庶民的な出来上がりでした。


続いてはたこのアロスメロッソ、サフランのベール。
サフランのリゾット風のライスの上に、ゼラチンで固めた旨みたっぷりのベール。一番上には真空低温調理した柔らかいたこ。フェンネルの花とシブレットが添えられています。
これはサフランの豊かな香りを楽しむことができてとても良かったです。


 お魚料理はイサキのプランチャ、アーティチョークのソテー、ロースト玉ねぎのインフュージョン。
イサキと玉ねぎのコンソメが合うかと問われれば・・・。これはイサキをグリルにしてシンプルなオリーブオイルのソースかハーブバターソースにするのが正解だったのでは????











お肉料理はイベリコプルマ、セミドライパプリカ、黒ニンニクのエマルジョン、オロロソース
プルマという希少部位の備長炭グリルでした。お肉は香り高くとても美味しいものでした。お塩と一緒にいただくとその美味しさが引き立ちます。このお皿にソースは必要なかったかも。


お口直しのデザートは、さくらんぼ、セルフィーユとライムのグラニテ。
口の中がとてもさっぱりします。

パイナップルのデザートです。底にはプルーンやヘーゼルナッツのメレンゲ、ドライパイナップル、名古屋コーチンの鶏卵を使って作ったアイスクリーム。このデザートはバランスがすばらしかったです!ピンクペッパーもとても良い仕事をしていました。

食後はカモミールティーをいただきました。

お腹いっぱいです。
邸宅の素敵な雰囲気の中で素敵なお食事を楽しませていただきました。帰りがけに、邸宅を案内していただきました。

当時実際に使用されたもので、現存する唯一の家具。メロンテーブルです。足の部分がメロンのようになっています。

シンボルのオリーブの樹。


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