2011年6月26日日曜日

心に響く音楽

欧州文化首都の関連行事でハンドベルのコンサートが開催されました。今回は日本からきりくというハンドベルアンサンブルが参加するということで私も鑑賞に行ってきました。
昼の部の会場はラエコヤ広場です。各国から招かれたチームが2曲ずつ演奏します。誰でも無料で楽しむことが出来るとあって会場は黒山の人だかり!
ハンドベルはこれまでサークルでやっているようなものしか聴いたことがなかく、そのような演奏もすばらしいと思って感動していたのですが、きりくの演奏はこれまでの私のイメージを覆すもの。とにかくものすごい技術!体全体を使って動いていて映像だけ見ていると何かのスポーツをしているかのようです。また、ベルも振るだけではなくたたいたり手ではじいたり色々な手法が使われています。「トルコ行進曲」まで演奏され、そのテクニックに驚き。


 夜の部の会場は旧市街のミカエル教会。
 こんなに沢山のベルを使います。










最初に演奏したのはイギリスからのトリオ。なんと代表の方は昨年日本でハンドベルのシンポジウムに参加したとかで「さくら」の演奏もありました。
続く演奏はお待ちかねのきりく。演奏前に代表の方から涙を誘う感動的なメッセージがありました。
日本で3か月前に起こった震災に世界の人々が差し伸べてくれた優しさに感謝し、音楽家である私たちは私たちに出来ることをやっていく、というもの。そして心を込めて演奏します、と・・・。この時点で会場にいた半分以上の方の目には涙が・・・。そして厳かに始まった曲は「アベ・マリア」。涙なしで聴くことは出来ませんでした。まわりの人々も皆泣いていました。特にとなりで一生懸命ビデオを撮っていたアメリカから来たおじさまは滝のような涙を流しており、音楽の力の偉大さを感じました。

一曲一曲の完成度(アレンジも演奏技術も)が非常に高く、一曲が終わるたびに長くそして大きな拍手が続きます。最後の曲が終わった時には会場は総立ち。拍手も拍足も鳴りやみませんでした。演奏技術も本当にすばらしかったのですが、今夜の音楽は心に響くすばらしいハーモニーでした。ハンドベルは皆が協力し、タイミングを合わせないと音楽を創りだすことことは出来ません。きりくのすばらしいチームワークを見て、日本人として誇らしく思った感動の夕べでした。
きりくの皆さまは火曜日のガラコンサートでも2曲演奏するそうです。

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