2010年5月16日日曜日

エストニア語


昨日エストニア人のお友達からエストニア人がよく使う言葉について面白い話を聞きました。エストニア人のことが分かって来たようなまだまだ奥が深くて分からないような・・・。

1.Normaalselt(ノルマールセルト)
英語のノーマル(普通)から来た言葉のようですが、「お元気ですか?」と聞いたら大抵返ってくる答えは「普通」なのだそうです。それは元気であろうがなかろうが他の人にあまり干渉してもらいたくないからだそう。英語では私たちが英語の教科書で習ったように"How are you?"と聞いて"Fine. Thank you."と応えるのが礼儀、というより挨拶の延長という感じですが、エストニア人はあまり親しくない人から「お元気ですか?」と聞かれるのがあまり嬉しくないのだとか。
2.Mitte Midagi (ミッテ ミダギ)
ずばり"nothing"。何しているの?と聞くと必ずと言ってよいほど"Mitte Midagi(何もしてない)"との答えが返ってくるのだそう。これも他人に干渉してもらいたくないからなのでしょうか。日本でも「どちらへ?」の答えは「ちょっとそこまで」がお決まりなので似ていると言えば似ていますね・・・。

エストニア語はフィン・ウゴル語派に属していて、フィンランド語やハンガリー語と近い関係にあります。とにかく格変化が激しく、単語を覚えたいと思って辞書を調べてもその単語がずばり辞書で見つかる可能性は30回に1回程度(最近は辞書で調べることも諦め気味)。名詞も当然のように変化します。私もよく分かっていないのですが、例えば「花子は」というのと「花子に」というので「花子」の語尾が本人の許可なく勝手に変えられてしまうのです。・・・ということで学習意欲がなくなるのですが、重要表現を覚えるのはとても興味深い(huvitav、エストニア人が好きな言葉の一つ)です。

ところで携帯電話で有名なNokiaがフィンランドで発達した理由は、プライバシーを邪魔してもらいたくないフィンランド人の国民性からではないかとも言われているようです。フィンランドに行った際、本来であればシェアすべきアジア料理を一人ずつ注文し(おかずの品数が少なくて飽きないのか・・・)、お会計も別々というフィンランドではごく当り前(?!)の日常を垣間見、少しカルチャーショックを受けたのですが、エストニア人も似たり寄ったりなのかも知れません。

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