黄檗宗の開祖隠元禅師が中国から伝えた普茶料理を食べに萬福寺に再びやってきました。萬福寺は2024年12月に法堂、大雄宝殿及び天王殿が国宝に指定されたばかりです。隠元禅師は1654年に後水尾法皇や徳川四代目将軍綱公から尊崇を受けて来日した際に多くのものを日本に伝えたと言われています。インゲン豆、スイカ、レンコン、寒天などもその一つ。また、皆で大皿料理をシェアする方式も隠元禅師が伝えたものとされています。普茶とはあまねくお茶を供するという意味だそうです。
木魚も隠元禅師が伝えたものの一つです。

普茶料理はこちらの黄龍閣でいただきます。

こちらは梅ジュース。暑さによる疲れも吹き飛びます。

二枚のお皿を最後まで使うとの説明がありました。
箸袋の裏には五観の偈(げ)が記されています。
一つには、功の多少を計り彼の来処を量る。(食物が供されるまでの人々の苦労及び施主の御に感謝し頂くこと)
二つには、己が徳行の全闕(ぜんけつ)をはかって共に応ず。(自己の行いを見つめて食物を頂くに値するか推し量ること)
三つには、心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす。(多く貪らないように慎むこと)
四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。(健全なる心身を維持する為に必要な薬として頂くこと)
五つには、道業を成ぜんが為に応に此の食を受くべし。(道を修める為に此の食を頂くこと)
麻腐:胡麻豆腐です。胡麻の風味たっぷりのやさしいお味。

野菜煮合
湯葉、椎茸、生麩、車麩
本日は友達のお誕生日だったので、キッチンから大豆ミートの唐揚げのプレゼントがありました。
続いては味付天麩羅
右上の丸い緑色のものから時計回りに
小芋のお茶衣
赤こんにゃく
焼売もどきアーモンド揚げ
ゴボウ
りんご
紅ショウガ
大根
蓮根
中央は梅干から塩を抜いて甘く煮たもの
雲片といって、野菜の切りくずを葛かけにしたもの。胡麻油の良い香りです。
本日は茸ご飯でした。
お漬物
デザートは羊羹、ほうじ茶団子とオレンジでした。
心のこもった美味しいお食事でした。
特別普茶料理 6,600
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