目の前にはシャードも見えます。
こちらのレストラン、ストーリーというだけあって、本がインテリアです。
席についてしばらくすると次から次へとスナックが運ばれてきました。まずは、少し硬い鱈の皮。ジュニパーのマヨネーズが美しく描かれており、オレンジの皮とにんじんの葉が添えられています。
次は生のグリーンピースとトリュフのピュレ。こんな小さな豆を一つ一つ丁寧に作業をしていると思うと気が遠くなりそう。
うなぎのムースをイカ墨のビスケットではさんだもの。
マテ貝。シャンペーンシャーベットの酸味と共に頂きます。
「うさぎのサンドイッチ」。ウサギ肉のコロッケに人参の酢漬けが彩りよく飾られたもの。
そして登場したのが、名物の牛脂ろうそくです。
こちらが最後のスナック。とうもろこしとバターミルク。濃厚なとうもろこしの甘みを楽しむ一品。
こちらが本日の1品目のパン。先ほどの牛脂をつけていただきます。添えられているのは英国風の甘酢漬け。セロリ、鶏肉のゼリー、鶏肉、ホースラディッシュが入っています。この酸味と牛脂とパンがとても良く合っています。
2品目はシェフ、トム・セラーズの大好きな玉ねぎとジンを組み合わせて創作されたもの。炒め玉ねぎの上に、小さな玉ねぎがのっていて、一番上にはカリカリ玉ねぎ。上からジンベースのりんごとタイムのコンソメがかけられました。玉ねぎの甘みを楽しむ一品。
次は帆立貝。墨をかけられたきゅうりが添えられています。ソースはホースラディッシュのクリームとディルのオイルのドレッシング。帆立貝はとても新鮮でした。ただ、帆立貝はこんな薄切りでなく、もう少したっぷり頂きたいところです。
次はマッシュポテト。マッシュポテトを出すなんて!と思いましたが、こちらの作品はうなる一品に仕上がっています。もちもちのポテトに絶妙な塩加減、さわやかなレモンの酸味、墨のオイル、新鮮な豆類、すべてが美しく調和しており、ただのマッシュポテトが完成された一品に仕上がっていて感服!!プレゼンテーションもすばらしいです。
次は「うずら物語」という一品。シェフのトムが生まれて初めて狩猟に行ってしとめたのがうずらだったから、ということだそうです。この物語が始まる前にうずら2羽が横たわったお鍋が見せられびっくり。食欲減退してしまう方も中にはいるのではないかと思ってしまいます・・・。このプレゼンテーションには少し疑問を感じました。
さて、「うずら物語」の最初の一品はトリュフとうずら肉のたっぷりのったビスケット。トリュフの香りがすばらしい!
次はティーポットに入ったうずらのコンソメ。濃厚です。コラーゲンたっぷり。
次は大きなストウブのお鍋に3種類のうずらが乗せられてきました。
肝、心臓などの串焼き。ソースは甘辛いねぎソースで、まさに焼き鳥!
こちらは燻製されたうずらの卵。
こちらは足。
最後に胸肉がとうもろこしと一緒に供されました。
色々と楽しませてくれる「一品」でした。
次は白雪姫の毒りんご、と言って出されてきました。
これは生の牛肉です。お勧めということで、追加でオーダーしました。りんごと和えられた牛肉は最高に美味しかったです!!トリュフとも大変よく合っていました。本日一番のお気に入り。
次は野生の茎類。このお皿が出る前に、野生のものはどれだけ本物か、美味しいか、栄養価が高いかという読み物が出されました(笑)。野生の茎の上には半生のいか、そしてソースはきのこからとったものです。このソース、ほんのり甘くて、合わせて食べると日本の煮物を頂いているようでした。
こちらは子羊のお皿。色々な部位を楽しむことができます。柔らかく、臭みもなく、美味しいラムでした。
こちらはプレデザート。レモンのシャーベットとミルクのアイスクリームです。下にはミルクパウダーがかくれていて、これが何とも懐かしい味。口の中をさっぱりさせてくれました。
メインのデザートは2種類から選ぶことができました。こちらはダークチョコレート、ワイルドベリーとバターミルクを使った一品。普通に美味しく頂きましたが、あまりスペシャルな感じはしなかったです。
いちごを使った一品。シャーベットやゼリーなど色々手間がかかっていますが、こちらもお味は普通でした。
これで終わりと思いきや、最後にもう一品デザートが出てきました。こちらはアーモンドを使った一品。さわやかなディルオイルがかけられています。これをメインのデザートにした方が良いのでは?と思うほど感動と美味しさのつまった一皿でした。
コーヒーのお供はチョコレートにくるまれたメレンゲ。バラの香りです。とにかく色々楽しませてもらいました。量も少しずつと言う感じで、日本人にはぴったり。ガッツリしたものがないので、こちらの方には少し足りないかも知れません。
このレストランは思い出の本を集めているとのことで、日本語の本を一冊置いてきました。
ご馳走様でした!
0 件のコメント:
コメントを投稿