2014年1月25日土曜日

Restaurant Kei (パリレストラン)

週末のパリ。最初の目的地はEtienne marcel駅。アールヌーヴォー調の素敵な駅。


この駅周辺には楽しいキッチン用品のお店が沢山あります。MORAはお菓子用具が充実しています。焼き菓子やチョコレートの型などプロの方がお買い物に来ていました。La Bodivaはお鍋やお菓子のケースなど。A.Simonは、食器から調理器具まで色々。
エスカルゴ専門店も発見。


色々寄り道しながらランチを予約したレストラン・ケイへ。こちらは、パリで修業を積んだ日本人シェフ小林圭さんが2011年に独立したレストランです。

13時の予約で中に入るとすでに地元の方や日本人でほとんどいっぱいでした。

日本人のスタッフがもって来たのは何とおしぼり!

まずは、トマト、オリーブ、バジルの入った一口サイズのケークサレと

とてもさっぱりしたしょうがのジュース(ほろ苦さを加えるためにレモンが入っているそうです)が出てきました。
こちらのランチは2種類。いずれもおまかせです。コンポジション1はいわゆるランチのコース。コンポジション2はディナー並みで、お時間もかかるとのことでした。コンポジション1に野菜料理、鮮魚料理やデザートをお好みで加え、コンポジション2の一部を楽しむことも可能だそう。本日はコンポジション1に、お店らしさがよくわかるとお勧め頂いた季節の野菜サラダを追加でオーダーしました。

フレッシュトリュフもお好みで追加できるとのことでした。いい香り!!

前菜1品目は、アーティチョークのフライ。衣の中にはトロトロのモッツアレラチーズ、ハムとトリュフが入っています。横に添えられているのは塩コショウ。とても繊細なフリットで美味しかったです!













こちらのパンは2種類サワードーのパンで、オリーブオイルか有塩バターで頂きます。バターはBeillevaireのものを使っているそう。

こちらがサービスの方が、これを食べるとレストランケイが分かって頂けると思いますと言ってお勧めして下さったお野菜のサラダです。お野菜は30~40種類使っているそう。とにかく本当に色々なお野菜を楽しませて頂きました。アンチョビのマヨネーズ、ほうれん草のムース、レモンの泡がかかっています。お野菜によって切り方も様々。大きく切っているお野菜は沸騰したお湯に数秒入れて氷水で冷やしているのだそうです。切るのも大変そうですが組み立ても大変そう!一つ一つ本当に手がかかっています。お野菜の甘み、土臭さなど大地の恵みを堪能させて頂きました。

こちらは冷たい前菜。タルタルビーフでした。これはロッシーニ風ステーキを分解したものだとか。グルメとして知られる作曲家ロッシーニは、フランスの食の世界にも色々な影響を残しており、「ロッシーニ風」というとフォアグラやトリュフを使ったものが多いのだとか。ロッシーニ風ステーキはフィレ肉のステーキの上にフォアグラのソテーとトリュフとマデイラ酒を使ったフォンドボーソースをかけたものです。さて、こちらのタルタルは、ミンチされていないタルタルです。上質なフィレ肉の上には、フォアグラ、玉ねぎのピクルス、ケイパー、パルメザンチーズが乗っています。ソースは海藻ソースと、マスタードマヨネーズ。からし菜が添えられています。2口サイズの小さなものでしたが、この1品に美味しさがぎゅっと濃縮されていました。フィレ肉には全く臭みがなく、さっぱりと頂けました。












温かい前菜はポンパドールのニョッキ。ポンパドールは冬の限られた時期にしか収穫できないじゃがいもだそうです。小林シェフが創る料理は自分の食べたい料理。そしてこれはそのシェフが今しか取れないじゃがいもで作った一品です。ソースはフォンドボー、上にはパルメザンチーズの泡と生ハム。

 サプライズコースではありますが、メインは3種類から選ぶことが出来ます。本日はうずらかお魚か鹿ということでしたので、お魚に。本日のお魚はすずきでした。色々な種類の柑橘が載せられています。中央のソースはお醤油ベースのもの。甘すぎたので私はソースはつけずにそのまま頂きました。鱗パリパリ中はしっとりの最高の焼き加減でした。究極な状態で出され、素材もさぞかし喜んでいると思います。
 
 デザートの前のプチデザートは、バラとライチのジュースの入った膜の包み。一口で食べて下さいとのこと。さわやかさが口いっぱいに広がります。

もう一つはガヴォットと呼ばれるフランスの伝統的なお菓子。中にはごまのムースが入っていました。
 

メインのデザートは南国風。球状の上の部分はメレンゲ、下はアイスになっていて、中にはパイナップル、マンゴーやパパイヤなどの南国フルーツが入っています。パッションフルーツとココナツミルクのソースがかけられ、上にはゆずとライムの皮がかけられています。さっぱりとお食事を締めくくってくれる一品でした。

フランス料理ではありますが、イタリアや和のテーストを感じる斬新なフレンチでした。サービスもすばらしく、スタッフの皆さんがシェフを尊敬していることがこちらにも伝わって来ました。パリでは日本人シェフが大勢活躍しているようですので、また機会があったら是非お邪魔したいです。

帰りがけにもう一軒キッチン用品のお店に立ち寄りました。1820年から続く老舗のE.Dehillerin。

広い店内には倉庫のように商品が並べられています。種類も豊富。書いてあるのは商品番号のみで値段はどこにも記載されていないので、店員さんにいちいち確認する必要があります。こちらでシノアとフィナンシェ型を入手。後からフィナンシェ型はイタリア製であることに気付いて少し残念・・・。会計システムはお金を払うと商品を受け取ることが出来る昔のシステム。レトロな雰囲気を楽しむことができます。

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