2011年6月29日水曜日

Heroes Japan 2011

お世話になった方からパックン作詩・秦万里子作曲制作のビデオ、Heroes Japan 2011(you tubeへのリンクです)を紹介して頂きました。 震災に際し、海外の方から頂いた多くの支援に感謝するために制作されたのだそうです。映像に使われた写真は各国大使館等から入手したそうです。歌詞も曲も映像も感動的です。

2011年6月26日日曜日

心に響く音楽

欧州文化首都の関連行事でハンドベルのコンサートが開催されました。今回は日本からきりくというハンドベルアンサンブルが参加するということで私も鑑賞に行ってきました。
昼の部の会場はラエコヤ広場です。各国から招かれたチームが2曲ずつ演奏します。誰でも無料で楽しむことが出来るとあって会場は黒山の人だかり!
ハンドベルはこれまでサークルでやっているようなものしか聴いたことがなかく、そのような演奏もすばらしいと思って感動していたのですが、きりくの演奏はこれまでの私のイメージを覆すもの。とにかくものすごい技術!体全体を使って動いていて映像だけ見ていると何かのスポーツをしているかのようです。また、ベルも振るだけではなくたたいたり手ではじいたり色々な手法が使われています。「トルコ行進曲」まで演奏され、そのテクニックに驚き。


 夜の部の会場は旧市街のミカエル教会。
 こんなに沢山のベルを使います。










最初に演奏したのはイギリスからのトリオ。なんと代表の方は昨年日本でハンドベルのシンポジウムに参加したとかで「さくら」の演奏もありました。
続く演奏はお待ちかねのきりく。演奏前に代表の方から涙を誘う感動的なメッセージがありました。
日本で3か月前に起こった震災に世界の人々が差し伸べてくれた優しさに感謝し、音楽家である私たちは私たちに出来ることをやっていく、というもの。そして心を込めて演奏します、と・・・。この時点で会場にいた半分以上の方の目には涙が・・・。そして厳かに始まった曲は「アベ・マリア」。涙なしで聴くことは出来ませんでした。まわりの人々も皆泣いていました。特にとなりで一生懸命ビデオを撮っていたアメリカから来たおじさまは滝のような涙を流しており、音楽の力の偉大さを感じました。

一曲一曲の完成度(アレンジも演奏技術も)が非常に高く、一曲が終わるたびに長くそして大きな拍手が続きます。最後の曲が終わった時には会場は総立ち。拍手も拍足も鳴りやみませんでした。演奏技術も本当にすばらしかったのですが、今夜の音楽は心に響くすばらしいハーモニーでした。ハンドベルは皆が協力し、タイミングを合わせないと音楽を創りだすことことは出来ません。きりくのすばらしいチームワークを見て、日本人として誇らしく思った感動の夕べでした。
きりくの皆さまは火曜日のガラコンサートでも2曲演奏するそうです。

2011年6月25日土曜日

初夏の美味しいもの

 夏至を過ぎるとエストニア人にとっては本格的な夏の始まり。私にとってはこれから冬至に向けてどんどん日が短くなるので少し寂しい気分です。
この2~3日、空からはらはらと綿毛が降ってきています。青い空を背景に太陽の光を浴びて、季節外れの雪のようにも見えます。調べてみるとどうやら初夏に飛ぶポプラの綿毛のようです。













デパートでは初夏の風物詩、グリーンピースの売り場がいよいよ拡大されました。私も早速買ってきてポタージュにしました。感動の甘さ!エストニア人は生のまま食べたりしています。生で食べても甘くておいしいです。





そしてもう一つは初夏というより春の食材ですが、ルバーブ。今年も沢山買ってきてコンポートにしました。このコンポートを使ってエストニアのカフェでよく出てくるケーキからインスピレーションを得たタルトを作ってみました。下はタルト生地、その上にルバーブのコンポートとポーランドで購入したバラジャムを乗せてスポンジ生地をかけてじっくり焼きます。


ルバーブとバラ、合わせてみるととっても優雅な味に仕上がり、我ながら感動。この組み合わせで色々なお菓子をプロデュースするとかなり売れるのではないかと思います(すでに存在しているのかも知れませんが・・・)。

2011年6月24日金曜日

お気に入りの絵

エストニアでお気に入りの画家Navitrolla。彼の描く風景と動物は心が癒されます。ギャラリーは旧市街にあってオリジナルやプリントの絵画以外にも彼がデザインした絵ハガキ、しおりやマグネットなどお土産に喜ばれそうなものも売っています。




たまたまギャラリーを覗くとご本人がいたので写真を撮らせて下さいとお願いするとこのポーズ(笑)。彼はエストニアの南部出身で、小さい頃犬の絵を描くことから始まったと言っていました。
一枚の絵を描くのに時には2~3年かかることもあるとか。・・・ということもありオリジナルの絵は大変お高いです。
シンボルマークの犬。

今日から我が家に仲間入りしたお気に入りのプリントの絵。タイトルは"What the hell are we doing here?(僕たちここでいったい何やってるの?)"で、オールシーズン飾ることが出来そうです。サインはもちろん本物です(笑)。

2011年6月22日水曜日

North Bank (ロンドンレストラン)

今日はロンドン金融街にあるレストランNorth Bankで素敵なランチをしてきました。川沿いにあって晴れた日にはテラスでお食事も出来るようです。ビジネスランチにも使われているらしく、お値段はかなり強気。でもお味はなかなかのものでした。








左の前菜は海老とメロンのサラダ。スィートバジルと醤油でアジアンテーストの一品。右の前菜は英国産アスパラガスを使ったサラダ。バルサミコの甘めのドレッシングと旬のアスパラガスの素敵な調和を楽しめました。










メインは鯛の蒸し焼きレモンソースと8時間煮込んだ牛肉です。どちらも本日のお勧めメニューから。











デザートにはホワイトチョコレートとキャラメルのムースを選びました。こちらは滑らかな舌触りの素敵な一品。日本人には若干甘めでしたが、幸せな気分になります。ランチなのにポーランドの夕食2回分のお値段!さすがは物価の高いロンドン!!ロンドンはお金を出しても美味しいものを食べることが出来ない都市というイメージが強かったのですが最近ではお金さえ出せば美味しいものも食べられるようになりました。


過激な広告

ロンドンの地下鉄マンションハウス駅。一瞬我が目を疑いました。「China is a Threat to the West :中国は西側の脅威」という大きな文字が・・・。エコノミスト紙が新たな読者を獲得するための広告だったのですが、これにはびっくり。ここには3つの脅威とエコノミストのコメントが書かれていました。

・中国は国防に1000億ドルをつぎ込んでおりこれは10年前の3倍、英国の国防予算の2倍に相当する。
・中国はチベットや新疆ウイグル自治区の少数民族を弾圧し、民主活動家でありノーベル平和賞受賞者である劉暁波(Liu Xiaobo)を起訴している。
・中国が原材料を求めるあまり、地球は枯渇し、開発途上国の汚職政権がはびこっている。
あなたはどう考えますか?


もちろんこれに対比させる形で「China is a Friend to the West:中国は西側の友人である」という広告もありました。こちらには

・中国では世界の5分の1の製品が生産されており、西側の消費者に製品を供給し、西側の借り手に出資している。
・中国はこれまでどの国も成し遂げたことのない平和的な成長を成し遂げると強調している。
・中国はグリーンテクノロジー(環境保全技術)に対する世界最大の投資国家である。
あなたはどう考えますか?

エコノミストの地下鉄広告は前から面白いと思って結構注目していましたが、ここまでするとは!

2011年6月21日火曜日

ポーランド旅行:お食事編

クラクフの街中で大人気だったのはオブヴァジャネックと言われるベーグルの原型とも言われているパン。街の至る所に小さなお店が出ていて地元の人がいつも並んでいます。このパン、外は香ばしく、中はもっちもちで噛めば噛むほど美味しさが伝わってきます。ポーランドの王様が17世紀にオーストリアをトルコから守ったお礼にオーストリアのユダヤ人のパン職人がポーランドの王様に献上したのがその起源とか。ベーグルとは少し形が異なりますが、焼きあげる前に茹でるのはベーグルと一緒。1個50円ほどです。地元の人にも大人気。何もつけなくても十分美味しく、これだけでお腹いっぱいになります。

オブヴァジャネック











そして地元の人にも観光客にも大人気なのはポーランド風ピザ、ザピエカンカ。フランスパンのようなパンにきのこのソテーとチーズをたっぷりのせて香ばしく焼きあげます。注文してから作ってくれるところが多いので出来たて熱々のものが頂けます。ボリュームたっぷりで200円程度。ケバブ屋さんのスタンドなどで食べることが出来ます。
ザピエカンカ

ワルシャワでのおやつは老舗のカフェBlikleにて。


じゃがいものパンケーキ










このカフェの名物はポーランド風ジャム入り揚げドーナツ、ポンチキ。ここのポンチキは中にバラのジャムが入っています。1個210円。ほのかなバラの香りが優雅な気分に。本物のポンチキはラードを使って揚げなくてはならないとか。











こちらはスーパーで買ったポンチキ。1個45円。



ワルシャワ初日はPod Gigantamiへ。ミシュランお勧めのレストランです。重厚感あふれる内装。個室ではポーランド人のパーティが開かれていました。










前菜に頂いたのはタルタルステーキと白アスパラガスポーランド風。タルタルステーキはスパイスが効いていてとても美味しかったです。タルタルステーキは意外にもポーランドでは一般的な前菜のようです。白アスパラガスはこれぞ旬の味でした。バターたっぷりのパン粉のソースやパルメザンとの相性も抜群。











メインは鱈と鴨のクラクフスタイル。両方ともウエイターさんのお勧めです。










クラクフでは伝統的なポーランド料理のレストラン、U Babci Malinyへ。


こちらはポーランド風の餃子、ピエロギ。



ポーランド風ポークカツレツとミックスサラダです。










最終日はこれまたミシュランお勧めのレストランPod baranem


前菜はにしんのポーランド風と発酵したライ麦を使ったスープ、ジューレック。












メインはポークのソテーとポーランド風ロールキャベツのコヴォンブキ。きのこたっぷりのソースです。










今回の旅はどこに行っても美味しいものが頂けて大満足でした。そんな素敵な食文化を持つポーランドのお勧めお土産はヴェデルのチョコレート、バラジャムと岩塩です。