2018年12月15日土曜日

レストラン ナベノイズム (浅草フレンチ)

 長年ジョエルロブションでエグゼクティブシェフを務めてきた渡辺雄一郎シェフが2016年に隅田川沿いにオープンしたモダンフレンチNabeno-Ismでランチをいただいてきました。ジョエルロブション時代からの仲間を3人率いてオープンしたお店は、現在渡辺シェフ含め6人のキッチンスタッフと2人のパティスリースタッフにより支えられています。入り口のフランス国旗は七宝焼きで、日仏の融合を象徴しているとのことです。


つい先日発表のあったミシュランガイド2019で2つ星に昇格したとあって、お店の前にはたくさんの胡蝶蘭が飾られていました。

 本日は2階の丸テーブルの席に案内していただきました。

飾り皿は、渡辺家の家紋。そしてこのレストランのテーマカラーはオレンジ、そして白と黒だそうです。


しばらくすると家紋のついた飾り板が裏返され、

最初の前菜が出てきました。中央はビーツの真っ赤なクリアヴルーテ。お出汁は貝でとったものだそうです。中にはクルミオイルと芽キャベツ。上の泡はアップルウォータのエキュームです。大地の味を感じ、身体の芯から温まることのできる一品です。

サイドは上からオリーブとニース風鶉の卵、中央と手前は近隣老舗のお店とのコラボのおつまみ。中央は種亀の最中の皮を使った一品。最中の皮の上に豚肉のリエット、ノルマンディーの生チーズに粒マスタード、歯ごたえの良いアーモンドと黒豆が添えられています。塩昆布が隠し味です。手前は大心堂の雷おこしの上に発酵バターの乗った一品。濃厚なバターと雷おこしの意外な組み合わせです。アンチョビの塩気やシチリアのケイパーもすばらしいアクセントです。

こちらのお料理の下に敷かれているのは何とお米です。スープが温かいお米の上に乗って出てくるので、最後まで温かくいただくことができます。

続いてはバター、オリーブオイルとお塩が出てきました。


パンはカリカリもちもち、シンプルだからこそ後を引くすばらしいものでした。

続いては、両国江戸蕎麦ほそ川のそば粉にバターなどを入れて炊き上げたそばがき。ナベノイズムのスペシャリテの一品です。上には奥井海生堂蔵囲2年昆布のジュレ、塩うにと山葵が乗っています。スプーンにはウォッカクリームが乗っており、混ぜて召し上がって下さいとのこと。

金箔も乗っていて見た目にも美しい。うにの色はお店のテーマカラーでもありますね。和食のようですが、ウォッカやクリームなど洋風のコクがあり、日仏融合の一品でした。

続いてはお箸でいただく一品。お箸は宮内庁御用達の箸勝本店製。ご使用後お持ち帰り下さいとのこと。

アボカドとズワイガニの一品です。ズワイガニは蜂蜜とライムのヴィネグレットで和えられています。上には真空りんごのマリネ、奥には江戸伝統野菜小松菜のロール、そして甲殻類のエッセンスが入ったクリームが添えられています。こちらは他のところで食べたことのあったり、自分でも作ったりしそうなお味の一品でしたが、素材のすばらしさは一級品。なぜか外国人のお客様(中国の方が中心だそうです)にはあまり人気がないのだそうです。

続いては新作の広島県かなわ水産の牡蠣のココット仕立てです。まだお店に出して3日目くらいだそうです。試行錯誤の結果、毎日少しずつ変化があるのだそうです。

中には大粒の牡蠣、ベビーオイスター、全体に濃厚なとろみを与える豚足、ホウレンソウ。そして甘い甘い江戸伝統野菜の千住葱はとろっとろです。アクセントのグリュエールチーズは、オニオングラタンスープをイメージして添えられたそうです。

添えられているパセリ風味のスポンジパンは、何とエスプーマを使った生地を紙コップに入れて電子レンジで作ったものだそう!シェフが何でも聞いていいよ、と言って下さったので、聞いたら本当に教えて下さいました!不思議な食感のパンです。これをソースにたっぷりつけていただくとほっぺたが落ちます。


続いてはメインディッシュ。

お魚料理かお肉料理を選ぶことになっておりますが、お魚は天然真鯛でした。まわりにはトランペット茸のパウダーがまぶされており、しっとりとポワレされています。素揚げにした舞茸や、銀杏が添えられています。ソースはエスカルゴバターとムール貝のソースです。

お肉料理は栃木県産ハーブ豚のロースでした。純米酒でマリネして、64度で加熱したものです。まさに、タンパク質が固まるその温度で、色はピンク。栗かぼちゃのピュレはジョエル・ロブション風だそうです。ソースはポークのジュとカンボジア産生黒コショウオイル。



栗をハムで包んだフライ。手が込んでいます。

記念日ということで、飴細工のバラをいただきました~。

温州みかんをグラニテしてくずもちにしたもの。玉露ホワイトチョコレートのムースに包まれております。

メインのデザートはタルト・タタンです。アイスはカマンベールそのものでした!


最後の小菓子は抹茶のカヌレ、薬研堀中辛七味と黒ゴマのマカロン、小桜かりんとうのヌガー。


とても素晴らしいひと時を過ごさせていただきました。最後にシェフと沢山お話をさせていただきました。渡辺シェフは気さくでとても素敵なお人柄です。大阪あべの辻調理師専門学校では、和洋中全て勉強していたそうで、渡辺シェフは中華もお得意で、先輩から中華に転向することを勧められたこともあるそうです!キッチンスタッフ大絶賛の手羽先ピリ辛煮込み(中華鍋ではなく銅鍋で作っています!)のレシピはコチラ

そしてこちらのレストランは、シェフの魅力もさることながら窓から眺める隅田川の景色が格別です。

帰り際には外にも案内していただきました。隅田川花火大会の第二会場のすぐそばということで、花火の特等席だそうです!来年の花火大会の夜はもちろん売り切れ(特別料金だそうです)。



入り口にあるだるまは、先日二つ星を取った時に黒く塗られたのだそうです。本当におめでとうございます!!!またぜひ訪れたいレストランの一つになりました!

2018年12月5日水曜日

めん徳 二代目 つじ田(つけ麺)

本日はいつも行列している「めん徳二代目つじ田」でつけ麺をいただきました。本日は平日夜とあって待ち時間は10分でした!



豚骨、比内地鶏の鶏ガラ、魚介、野菜を使った濃厚なスープです。

三河屋製麺製の特製麺はすだちと海苔と共に供されます。 このお店の流儀は、まず、そのままで麺を3分の1いただきます。もっちもちで噛み応えのある太麺に濃厚スープがよく絡んで食欲が進みます。次に麺にすだちを絞って次の3分の1を。すだちを入れると途端に爽やかになり、こってりした口を少しさっぱりさせることができます。最後の3分の1は黒七味を麺に入れていただきます。一度で3度美味しいつけ麺。残ったつけ汁にはスープを入れてもらって最後まで楽しむことができました。
スープが濃厚なので、食後の印象はこってりという感じですが、すだちや黒七味で最後まで比較的飽きずにいただくことができました。ご馳走様でした!

6th by Oriental Hotel (有楽町イタリアン)

本日は有楽町のイタリアン6th by Oriental Hotel でゆったりランチ。神戸にある日本最古のホテルのダイニングです。東京駅から6番目の通りにあることから6thと名付けられたとのこと。




平日のランチなので静かな雰囲気なのであろうと勝手にイメージしていたのですが、ほぼ満席で大変賑わっていました。

本日はお得なウィークデーランチコースをいただきました。
前菜は本日の魚のカルパッチョ。本日はハマチでした。ハマチの上には玉ねぎのドレッシング、その上にはルッコラと紅心大根。ゆずの香りがとても豊かで美味しい前菜でした。
続いてはパスタ。 3種類から選ぶことができます。本日頂いたのは、大葉となすのジェノバ風。ポテトと揚げナスが入っています。アクセントの大葉が良い役割です。

メインはお肉か魚から選ぶことができます。本日はお魚をチョイス。戻り鰹のサルタート、トマトバルサミコソースです。鰹はレアに仕上げられており、柔らかい酸味のトマトバルサミコソースとよく合います。

パンは全粒粉のフォッカッチャ。オリーブオイルをたっぷりつけていただきます。

 デザートはお店の自慢のティラミスとアップルクランブルを注文してシェアしました。ティラミスはスペシャリテだけあってとても印象に残るおいしさ。アップルクランブルもシナモン風味のアイスクリームとの相性抜群でとても美味しかったです。

シクスバイオリエンタルの大人気の一品と言えばパンケーキ!これを食べずに帰るわけにはいかない、でもお腹がいっぱい。・・・ということで「ハーフサイズなんてないですよね?」とおずおずと聞いたところ、「特別に一枚だけお焼きします」との嬉しいお返事!乗らない手はありません。
15分待って出てきたのがこちらです。
 1枚でもものすごいボリュームです!

こちらがふわふわの断面。こちらのパンケーキはカステラのような食感でした。塩バターの塩気との相性も抜群です。

テーブルと椅子をギューギューに詰め込んでおり、席と席の距離が近かったのですが、良く言えば活気のあるレストランです。お食事は大満足です!平日ランチは特にコスパがすばらしい。サラダランチやパスタランチなどもあり、クイックランチにも利用できそうです。