2017年11月25日土曜日

クラフタル(中目黒フレンチ)

本日は話題のレストラン、クラフタル(CRAFTALE)にてランチ。クラフタルとはクラフト(手技)とテール(物語)を重ねて作った造語で、生産者の愛情と情熱を、クラフタルのチームが紡ぎ、それを消費者に伝えるというコンセプトで作られたレストランです。
中目黒の川沿いにあるレストランはおしゃれなビルの2階にあります。




店内に入ると、まずキッチンとカウンターが目に入ります。テーブル席は目黒川沿いに配置されています。内装はメタリックな中にぬくもりのある素敵な空間です。

何よりも素敵だったのは、この時期のランチタイムには、ちょうど陽の光が店内に降り注ぐこと。夏は3時頃にちょうど陽が入ってくるとのことでした。春には目黒川沿いの桜を上から眺めることができるそうです。

クロスのないシンプルなセッティングです。BGMは宇宙空間を思わせるような音による単調なメロディーの繰り返しでした。この選曲はかなりの勇気が必要だと思います。

ランチはおまかせのコースのみです。梨と鰤の前菜。さいころ状に切った長野県産の梨と函館の鰤のカルパッチョが、桂剥きのなしで覆われた一品。

最後にテーブルで梨のパウダーアイスがかけられます。

 上にはマイクロパセリとマリーンゴールドのオイル。とても華やかな良い香りです。

 食感の違いが楽しい一品でした。マイクロセロリとオイルの香りもすばらしいアクセントです。

とても変わった形のナイフでいただいたのですが、これが意外に食べやすくて驚きました。プレート上の細かい作業も得意な素敵なナイフでした。ジェームス川田さんのデザインの「露」というカトラリーだそうです。


続いても印象深いプレゼンテーションの一品。ゼブラウッドの上にホタテ貝のチップスと、生のホタテ貝が乗せられています。パリパリのホタテ貝のチップスは、ホタテ貝をピュレにして、カカオやイカ墨で色を付けて乾燥させたものだそうです。噛めば噛むほど味が出てきます。

上からかけられているのはくるみのパウダー。生のホタテ貝もくるみのオイルでマリネされており、香ばしい香りが広がります。


続いては暖色系でまとまったとても美しい一品。メインの食材はサーモン。サーモンはビーツでマリネされており、赤く染まっています。サーモンに巻かれているのは蜂蜜でマリネされたレモン、やまめの卵が添えられています。添えられているのは姫人参のピクルス。ソースはパースニップのクリーム、人参とマスタードを合わせたクリームとオレンジのソース。人参のパウダーが添えられています。


このお皿からパンとのペアリングがあります。こちらはオートミールの薄切りバゲットの上にキャロットラぺと和歌山のみかんが乗せられたもの。


続いてはトリュフがたっぷり乗ったゴージャスな見た目の一品。このお皿の一番下にはトリュフのピュレ、その上にはトランペット茸、埼玉県田中農場の濃厚な半熟卵、季節のモンドールのエスプーマ、菊芋のフリット、そして最後にトリュフと秋の贅沢な一品です。

秋の贅沢な一品に合わせるのは、キャラメライズされたオニオンの入った全粒粉のパン。

 大変残念だったのは肝心のトリュフの香りが全くしなかったこと・・・。最初はトリュフもどきかと思ったのですが、説明を聞くとトリュフということだったので、ちょっと自分の鼻を疑ってしまいました・・・。鼻が悪かったのか、トリュフそのものの香りが消えてしまったのかは不明ですが、いずれにせよ、残念でした・・・。


続いてはお魚料理。鰆のポワレ。鰆の表面には網脂、下には鰆と食感を合わせたコラーゲンたっぷりの豚足の煮たものが敷かれています。豚足はケイパーとマスタードで香りを付けられています。


ソースは海苔バターソース。エストラゴンのオイルがかけられています。


パンは海藻を練りこんだブリオッシュ。焼いた後に蒸してふわふわ感を出しているのだそうです。


こちらの一品はかなり残念な一品でした。ソースや豚足の生臭さが際立ってしまい、新鮮な鰆が台無しに・・・。改良の余地がありそうです。


続いては、紫色が美しいお肉料理。黒毛和牛のグリルです。ブルーベリーのソース、いちじく、フロマージュブラン、ルビーオニオン。お肉の上にはエシャロットの酢漬け。脂肪分の多いお肉なので色々な酸味で楽しんでもらおうというコンセプトだそうです。





ペアリングするパンは、牛肉の赤ワイン煮といちじくの入った春巻き。





 すばらしいプレゼンでした!ただ、このソースにはもう少し赤身が多いお肉の方が合うような・・・。

 プレデザートは、焼きリンゴ。小さなリンゴの中にはクレームダマンドが入っています。奥はりんごのコンポート、下にはホワイトチョコレートのクランブルが入っています。手前は蜂蜜風味のムースです。





メインのデザートは秋の一皿。先ほどのゼブラ柄をクッキーで表現して、連関性を持たせた素敵な演出。今回は竹炭で黒色を表現しています。

お皿は白かオレンジの方が映えたかもしれません。中心にあるのは栗の渋皮煮、そのまわりには自家製の干し芋、紅茶のアイスクリーム、山ブドウのソースなど。


すばらしいハーモニーでした。本日のナンバーワン!

クラフタルはプレゼンテーションが本当に美しかったです。ただ、プレゼンに凝るあまり食材の声が消費者である私たちに届かなかったのが残念でした。シェフは若手とのことですので、これからさらに上に向かって是非頑張ってもらいたいです!!

2017年11月19日日曜日

俺のBakery & Cafe (恵比寿)

本日は行列のできるパン屋さん、俺のBakery & Cafeへ。


パンは色々種類があって、2斤が900~1000円で少しお高めですが、沢山の人が出たり入ったり。上にはカフェも併設されていて、サンドイッチなどパンを使ったメニューを楽しむことができます。
食パンはトーストしないで食べる生食用向きのパンだそうです。

半分に切った山形パンです。


 山形パンはサクサクした食感が特徴だそう。ミルクとバターの香りがリッチなパンでした。

2017年11月18日土曜日

サンフラワー (五反田ベトナム料理)

 五反田にあるベトナム料理、サンフラワーが本格的なベトナム料理を提供しているということで、ランチに行ってきました。


ヌードルセットを注文すると、モチモチの皮の生春巻きと、炒飯がセットで付いてきます。いずれも美味しい~!炒飯は細かいミンチ肉やニンジンなど謎のものが色々入っていて全体的に赤っぽい色です。


こちらがフエの名物、ブンボーフエ。ピリ辛の牛肉と鶏肉団子が入った麺です。
 お好みでレモングラス、ニンニクと干しエビの入った特製スパイスをかけていただきます。コシがあってプリプリの麺がスープのスパイスと調和していて何とも言えません。


定番のフォーガー。鶏肉ベースの麺です。こちらはシナモンなどの香りが豊かなお味。スープはいずれのスープも少し甘めです。

 最後にベトナムコーヒーも出てきました。こちらはコンデンスミルク控えめバージョン。

これだけのボリュームとクオリティーで1080円!大満足です!

2017年11月11日土曜日

一二岐 (東銀座 和食)

本日は東銀座の一二岐でお祝いランチ。お店は地下にあります。



本日はとても素敵なチームが一丸となってお仕事をする姿を拝見しながらカウンターでコースのランチをいただきました。
まずは揚げごま豆腐。カリッと揚げられた衣に包まれたとろ~りとしたごま豆腐にお出汁の香りが広がります。すり立ての山葵もとても美味しいです。










 御椀。天然の紅葉鯛と聖護院鏑の御椀。お出汁は鰹節、鮪節、鏑の皮を入れて取ったものです。鏑は鯛のアラで煮ています。お出汁と鏑、相互にお互いのエキスを含ませ合って調和を取っているのだそうです。鯛の身がとてもしっかりしていて味が濃い!


ふぐの湯引き。上にはあん肝醤油とすだちのジュレがかかっています。添えられているお野菜はエリンギと蓮根。食感に楽しいアクセントを添えます。ふぐは冷蔵庫で1週間寝かせることによって旨みを引き出しているとのこと。

お酒にも合いそうなとっても美味しい一品でした。

お祝いランチとお伝えしたところ、お赤飯のサービスがありました。こちらもふっくらとして美味しかった!金箔まで付けていただいて感激。

 お次は一二岐さんのスペシャリテ、戻り鰹の藁焼き。藁焼きはキッチンの片隅にある藁焼きスペースで繰り広げられます。鰹は毎朝高知県から直送されるので、臭みが全くありません!だからこそお店ではお塩、にんにくと山葵でいただきます。添えられているポン酢はお野菜用です。鰹のたたきランチというのもあり、お店の人気メニューです。
今年の鰹は黒潮が蛇行している関係で脂が少な目なのだそうです。それでもさっぱり美味しい鰹でした!


秋鮭の柚庵焼。甘酢蓮根とすだち添え。エストニアとイギリス時代に一生分以上の鮭をいただいたのので、鮭と聞くと少し拒否反応(笑)がでますが、こちらの鮭は美味しかった!


甘鯛の鱗揚げ。カリカリに揚げてた鱗を衣にして天ぷらにしたものです。左は青のり、右は桜エビ。ホクホクの甘鯛!季節感あふれるもみじとイチョウはさつまいも。


一二岐さんでは土鍋で炊いたお米を炊く過程により4段階で楽しむことができます。本日は福井県のオリジナルブランド「いちほまれ」をいただきました。
まずはアルデンテのお米。中には少し芯がありますが、よ~く噛んでいただくとお米の甘みが広がります。


最後の一品は金目鯛の白菜巻き、すだちのお出汁で。手前にはしめじ、上には人参。

次のお米は蒸らす前の炊き立てのお米。噛み応えのあるお米ですが、アルデンテのものよりも甘みがぐっと増しています。

 香の物は自家製。どれもご飯が進む美味しい香の物です。


きちんと蒸らされたお米も美味しい~!!いちほまれは粘りが少な目でしっかりしたお米、毎日食べても飽きの来ないお米という感じでした。少しずつ色々な香の物とお米。日本人に生まれてよかった!

赤だし。

最後はおこげ。自家製の合わせ醤油をかけてくれます。パリパリしていておせんべいのよう。お腹いっぱいですが、別腹で入ってしまいます。



デザートは自家製のくるみ入りわらびもち。もっちり美味しい。

最後にお祝いサービスのかぼちゃのアイスクリーム。もってりした食感。季節のかぼちゃを美味しくいただきました!

キッチンの皆さまとのトークもとても楽しい素敵なひと時をすごさせていただきました。
メニューは月替わりのようなので、また是非立ち寄らせていただきたいです。