2010年10月30日土曜日

ポルトガル旅行(ご当地スィーツ)

ポルトガルはスィーツも充実。
シントラ名物はケジャーダと言われるチーズの一口タルト。皮は餃子の皮のような感じ。こちらのお店のものは甘さも控えめで美味しかったです!

もう一つのシントラ名物は「トラヴセイロ」。パイ皮の中にアーモンドクリームが入っています。

このシーズンのおやつの代表。焼き栗。街中香ばしい香りでいっぱいです。

今回のご当地スィーツのナンバーワンは何と言ってもパスティス・デ・ナタ。日本ではエッグ・タルトで親しまれています。ベレン地方にあるここパスティス・デ・ベレンはポルトガル一のパスティス・デ・ナタとの評判。

人気店だけあって行列も出来ていました!

パッケージもこんなにかわいいです。


粉砂糖とシナモンをかけて食べます。ちゃんとお持ち帰り用も用意されています。

ここのエッグタルト、カスタードはきめの細かい甘さも控えめのものでした。パイ生地もパリパリサクサク!!本当に美味しかったです!!さすがはポルトガル一。

ポルトガル旅行(B級グルメ)

大忙しの旅行でしたが、街かどのポルトガル人のグルメにも少しだけ挑戦しました。ポルトガルと言えばやはり鱈。ポルトガル語でバカリャウと呼ばれる塩漬け鱈の干物はあらゆる料理に使われます。
その代表とも言えそうなのがコロッケ(手前)。ポテトとバカリャウの相性は完璧。奥はえびのコロッケです。

こちらはお魚のスープ。もちろんバカリャウも入っている感じでした。スープをたっぷり吸収したクルトンが絶品!

バカリャウとポテトと玉ねぎの炒め物を指差して頼んだつもりが出てきたのがポルトガル風fish & chips(?!)。でもこの鱈のフライもとっても美味しかったです!
観察していると、カウンターでスープとコーヒーだけとかパンとコーヒーだけとか食べてすぐに帰って行くお客さんも沢山いました。カウンターだと席代がかからないのでさらにお財布に優しいようです。
こんなお手軽なポルトガルのファーストフード、ここに住んでいたら毎日通ってしまいそうです・・・。

2010年10月29日金曜日

ポルトガル旅行(レストランbocca)

欲張りポルトガル旅行2日目はリスボンでも人気の新しいレストランboccaに行ってきました。



インテリアは白でまとめており機能的。ガラスの外からキッチンの中の様子を覗くことが出来ます。

今回もテースティングメニュー、その名も"Seven Deadly Sins"を頂くことに。
アミューズブッシュ:サーモンのタルタル

ユニークなプレゼンテーションが素敵です。



冷たい前菜:さばのマリネ

どこか和の風味を感じる一品


温かい前菜:ほたて貝のグリル 魚介のスープ仕立て

ほたての下にはこちらの人が大好きな緑色の海藻サラダが敷かれています。これも和食のよう。





魚料理:お魚のグリルスープ仕立てレモングラス風味

何のお魚だったかよくわからなかったのですが、火加減が絶妙。下にズッキーニ、ネギ、パプリカなどたっぷり野菜が敷かれていて美味しい一品でした。シソもあしらわれています。


お口直し:綿菓子

山椒などのスパイスが良い刺激の新しい感覚のお口直し。


肉料理:仔牛のグリル

これは一般的なものでしたが、添え物の野菜の火加減が絶妙。


デザート:パイナップルのソルベ、ココナツの焼き菓子添え

さっぱり美味しいデザートでした


デザート2:本日もサプライズケーキが・・・。チョコレートがとろ~~り美味しいフォンダンショコラでした。



ここのシェフは和食の影響をかなり受けているのではないかと思わせる上品なお料理の数々。大満足の夕べでした。室内が暗く写真が上手に撮れなかったのが唯一の心残り。

ポルトガル旅行(シントラ)

ポルトガル2日目はロシオ駅から電車で40分かけてシントラにやってきました。シントラはその景観がユネスコの世界遺産に登録されており、見どころが沢山。

まずは駅からバスでムーアの城跡へ。これは8~9世紀に出来たものだそう。生憎の暴風雨のため、見学を断念して約200メートル先のペーナ宮殿へ。



こちらは19世紀に建てられた一風変わった宮殿です。入口から宮殿の入り口までは山道だったのでトラムで移動しました。お城は本当にかわいらしく、おとぎの国に入り込んだよう。





こんなユニークな飾りも。







宮殿の中も公開されていて当時の生活を垣間見ることが出来ました。

シントラからはバスでユーラシア大陸最西のロカ岬に行くことも出来ますが、今回は暴風雨のためあきらめ、そのお楽しみは次回訪問した時の課題にすることにしました。

ポルトガル旅行(レストランTavares Rico)

欲張りポルトガル旅行の初日ディナーはポルトガルで一番古いレストラン、Tavares Ricoで楽しみました。ここは1784年創業。2010年のミシュランレストランガイドには一つ星でランクインされています。

内装はキンピカのゴージャスなもの。ネットで見た時は落ち着かないかしら、と思いきや照明が暗かったので、ほどよく落ち着いた雰囲気になっていました。


本日はテースティングメニューで少しずつ色々な種類のメニューを楽しむことにしました。

アミューズブッシュその1:オリーブの水煮のようなものとオリーブのテンプラ(そう言えば天婦羅の語源はポルトガル語でしたね!)



アミューズブッシュその2:栗とフェンネルの温かいスープ
トリュフオイルがなんとも良いアクセントとなっていた優しいスープでした。


1皿目:「Seaside Cascais」 生の魚介類(貝類、カニ、海老、カニ、うになど)のマリネと青リンゴのジュース、わかめとレモンのメレンゲ添え 

何とこの前菜、ドライアイスのモクモクと共に登場してきました。生臭さの全くない魚介類でした。一番の発見はポルトガルのうに。味は良かったのですが見た目がかなり貧相。日本のうには本当にご立派です。



2皿目:さばのマリネとアレンテージョ風ガスパッチョ

何がアレンテージョ風なのかがさっぱり分かりませんが、きゅうりのマリネのスパイスの風味とさばのマリネ(私たちからしてみると”炙り”)の絶妙なハーモニーがたまらない実力を感じる一品でした。



3品目:「金の卵を生んだメンドリ」

低温調理した卵(温泉卵ですね!)のお料理なのですが、土の感じといいわらの感じと言い何とも素敵な演出の一品でした。お味も食感も極めて複雑。プロの仕事を感じます。


4品目:豚足とコリアンダーの煮込みアレンテージョ風

ゼラチン質たっぷりの一品。ちょっと和風テーストでした。


5品目:ヒメジのグリル イカ墨と内臓のソースで
ソースは昔収穫祭のパーティで頂いたターキーの詰め物を思い出すお味。




6品目:子羊 マメのピュレミント風味

とてもやわらかい子羊のお肉でした。



7品目:Serra da Estrelaチーズとバナナのアイスクリーム カリンのジャム添え

Serra da Estrelaチーズは羊のミルクから作られるチーズ。クリーミーなチーズの濃厚な味と香りにバナナのこれまたねっとりと濃厚なアイスクリームのすばらしいマリアージュ。ポルトガルで良く食べられるマーマレードのジャムとの組み合わせも最高でした。


8品目:最後のデザートは「シントラのケジャーダのミステリー」

明日訪れる予定のシントラへの期待が膨らみます。


そして今夜は特別な日の前夜祭ということで素敵なサプライズが・・・。子羊がサーブされる頃からすでにお腹を抱えて帰らなくてはならないほど満腹でしたがもちろん完食しました!



ポルトガル旅行(ベレン地区)

2泊3日でポルトガルに旅行に行ってきました。到着時は大雨に迎えられましたが午後から午前中の雨が嘘だったかのように晴れ上がり好調な出だし。まずは地下鉄と電車を乗り継いでベレン地区へ。本当は30分くらいで行けるのですが、公共交通機関の英語による説明があまりにも少なく、切符を買い間違えたり、乗る電車を間違えたりハプニング続き。日本を旅する人もさぞかし苦労をしているのだろうな~と我が国を顧みました・・・。



ベレン駅から向かうはジェロニモス修道院。この修道院はマヌエル1世がエンリケ航海王子とバスコ・ダ・ガマの世界一周を讃えて1502年に着工を開始したもの。ポルトガル独特の「マヌエル様式」の繊細さにため息です。大航海時代がポルトガルにどれほど巨額の富をもたらせたかはこれを見るだけで語る必要がなくなるのではないかと思うほど。



マヌエル様式は航海をテーマにした装飾で飾った独特の様式で、良く見ると異国の動植物、ロープ、珊瑚などがモチーフになっています。(訪れた時には全体の美しさに目を奪われてしまい細部までじっくり見ていませんでしたが・・・)



回廊も本当に美しくレースのよう。


























修道院にはバスコ・ダ・ガマの棺が納められています。


修道院内部。


ジェロニモス修道院から歩くこと10分、発見のモニュメントです。このモニュメントはエンリケ航海王子の没後500年を記念して1960年に建てられたもの。


先頭はエンリケ航海王子。バスコ・ダ・ガマやフランシスコ・ザビエル他ポルトガルの誇る27人の英雄たちが堂々たる姿で大西洋を臨んでいます。


モニュメント手前の地面には世界地図が描かれておりポルトガル人により日本が「発見」された年、1541年が刻まれています。


発見のモニュメントから歩くこと10分、テージョ川の船の出入りを監視するために建てられた要塞ベレンの塔です。女性的な感じだと思っていたら「テージョ川の貴婦人」と呼ばれているのだそうです。これまた美しいマヌエル建築です。

ベレン地区は見どころが集約しており素敵な半日観光が出来ました。