2018年8月26日日曜日

ナイル川クルーズとエジプト満喫(その2:カルナック神殿) 

エジプト航空を利用し、カイロ経由でルクソールに到着しました。エジプト航空は2013年7月から政情不安による需要減のため運航を休止していましたが、2017年10月から復活しました。週1便のみの就航ですが、売り上げは上々のようで、本日も満席でした!
エジプト航空の機内食は残念ながら褒められたものではありませんでした・・・。


カイロまでは13時間20分、カイロからルクソールまで1時間。ようやく最初の目的地である、クルーズ船Princess Sarah号に到着!


まずは朝食をいただきます。色々な種類のパンが出ていました。




本日はピーマンと玉ねぎの炒め物、お豆の煮物を2種類とオムレツをチョイス。


朝食後向かったのはカルナック神殿。エジプトでも最大級の神殿だそうです。そのスケールの大きさにまず圧倒。新王国時代は、王はアムン神(もともとは小部落であったテーベ(今のルクソール)の地方神)の庇護のもとにある存在で、アムン神信仰が根付くこの地に神殿を建てたのだそうです。そのため神殿には様々な時代の建物が残っています。

第1棟門。

参道の両脇には羊の頭のスフィンクス像が並んでいます。



ラメセス2世(紀元前1314-1224または紀元前1302-1212)の巨像。足を揃えて腕をクロスしているのは、来世の姿を表しているとのこと。間に立っているのはラメセス2世の子ベントアンタ王女。このように左足を前に出しているのは、生きている人の像とのこと。左足を前に出す理由は心臓が左側にある(=生きている)からだとか人間が自然に先に出す足が左足だからなど、諸説あるようです。



こちらは象形文字で表されたカルトゥーシュ。カルトゥーシュとは、ファラオの名前を囲む曲線のことで、これがあったお蔭で誰が作ったものかが分かるようになったのだそうです。今ではカルトゥーシュに自分の名前を入れたお土産が大人気です。

カルナック神殿には圧巻の大列柱室があり、134本の柱があるそうです。柱1本1本にすばらしいレリーフが描かれています。この柱はパピルスの花が開く様だそうです。

対してこちらはパピルスのつぼみの様。


3200年前には全てに色がのっていたそうですが、色は歴史の流れと共に褪せてしまっています。


左側に見えるのはハトシェプスト女王のオベリスク。高さ31メートル、重さ380トンの巨大なものです。オベリスクは一枚花崗岩から作られるので、切り出すのだけでも相当な労力です。60キロ離れた山で花崗岩を見つくろい、その形に御影石で切り込み(溝)を入れます。切り込みに木の杭を打ち、水を入れて膨張させ、柱の形に切り出します。柱は丸太を並べたもので転がして運び込みます。昔は神殿の入り口までナイル川が流れていため、入り口までは船で運んでいたそうです。オベリスクを置く場所には、台座と芯になるものを作っておき、四方を壁で囲い、砂を入れておきます。オベリスクは台座まで運び込んだら、逆さから砂の中に入れ込みます。囲いの下部に穴を空け、砂を出していくと、オベリスクが垂直に立つのだそうです。機械のない時代にこれだけのことをするのに、どれだけの労力と時間がかかったのか、想像しただけでも気が遠くなりそうです。


この羊の頭はラー神を表しているとのこと。



大スカラベ(フンコロガシ)の像。古代エジプトではフンコロガシは最強のラッキーアイテム(糞をころがす様子が太陽を運んでいる姿と重ね合わされていた)です。この石碑はアメンヘテプ3世が寄進したものだとか。
この大きな像を反時計回りに3回回ってお願い事をすると叶うのだとか。7回回ると結婚できるそうです!



ハトシェプスト女王の倒れたオベリスク。

聖なる池。長さ120メートル、幅77メートルの池で神々の像を清める儀式が行われたほか、ここで王や神官たちが身を清めたそうです。

神殿の中に描かれたレリーフ。

見ごたえのある神殿でした。

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