2009年10月30日金曜日

KGB(ソ連国家保安委員会)の隠れ家







今日はソ連時代にKGBが秘密通信基地として使っていた所に見学に行ってきました。場所はSOKOS Hotel Viruの最上階。一般公開はされていません。当時もここはホテルで、海外からやってきた要人のスパイ活動が行われていました。スパイすべき人がやってくるとKGBはその人の宿泊する部屋の隣に部屋をおさえていたそうです。また当時はありとあらゆるところに盗聴器が仕掛けられていたそうです。たとえばレストランの照明やお皿など・・・。ホテルの最上階にあったKGB事務所はとても狭い部屋でしたが当時のままに保存されており、複雑な気持ちになりました。

ホテルの最上階ということで景色は本当にすばらしく、KGBの事務所を含めホテル側はこれを観光資源として有効活用出来るように色々アイディアを出し合っている状況といっておりましたが、人々の心に深く残っているソ連時代の傷はまだ完全に癒えておらず(案内して下さった方もお爺さんがシベリアの強制労働先で亡くなったと言っていました)、すぐに公開というわけにはなかなかいかないのだそうです。

2 件のコメント:

  1.  16年前の学生時代、エストニアを旅行したことがあります。その時、友人と2人だったので、ツインルームを予約したはずだったのですが、ホテルに着くと、有無を言わせずシングル2室、しかも別々の階に変更させられていたことがありました。SOKOSホテルではありませんでしたが、私達も盗聴されていたかも…。

     とは言っても、既にソ連から独立した後だったし、仮にスパイがいたとしても我々のような貧乏学生を相手にするはずもないので、多分、おかしな習慣だけがまだ残っていたのかもしれません。

     それにしても、この前の「台所覗き」のような中世ののどかなエピソードとは違って、エストニアもまだまだ複雑な歴史の影響が身近に残っているんですね。勉強になりました。

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  2. 盗聴疑惑浮上ですね(笑)。
    エストニアの歴史は涙なしでは語れないようです。私もせっかくなので、ここにいる間に深く勉強してみたいと思っています。エストニア人はつらい過去を乗り越え、どうしてここまで素朴で良い人々なのか、ということも私の研究課題の一つです。

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