2014年11月1日土曜日

Arzak (サンセバスチャン レストラン)

 美食の街、スペインのサンセバスチャン再訪。ランチにスペイン料理界の巨匠Juan Maria Arzak氏のレストラン、憧れのアルサックを訪れました。
アルサックはサンセバスチャンの旧市街中心部からバスで15分ほど。住宅街の中にあるレストランです。100年以上この場所にあるレストランだそう。


店内に入るとすぐにバーがあります。

本日は2階の席に案内されました。落ち着いたレストランです。お客さまは皆カジュアルで、Tシャツやジーンズの方も沢山いました。


本日のお供はこの白ワイン。

 テーブルには個性溢れるカトラリー。ここでメニューを選びます。もちろんはるばるせっかくやってきたのでテースティングメニューを。朝はほぼ断食。お腹の準備も万端です。「テースティングメニューはメインのお肉料理の選択のみなので、簡単ですね」、とウェイターさんにお伝えしたところ、そこから面白プロセスが始まりました。まず、「嫌いなものやアレルギーはないですね、ロブスターはお好きですね、はい、いいでしょう。卵もお好きですね。はい。実は本日のスペシャルで、ヘイクがあります、お一人はこれに変えますか?はい、では次。」となって、結構色々なお勧め特別メニューも混ぜていただくことに!お客様を盛り上げていく素晴しいサービスです。
メニューを選んでしばらくしたら、いくつものおつまみが次々と目の前に置かれていきました。
 つぶしたトニックウォーターの器に出てきたのは、飲茶風の一品。シュウマイの皮のようなものの中に入っている餡はチョリソとジェル状のトニックウォーター。スポンサーとのコラボでしょうか?もちろん味は美味しい!
Chorizo with tonic water


こちらは海老とモリンガ(ワサビノキ)の餃子。こちらもジューシーでとても美味しい!この華やかな色も魅力的です!
Jiaozi of prawns and moringa

こちらはまぐろといちご。正直、合うとは思えませんでしたが、意外性が楽しい一品。
Tuna and strawberry

カサゴに衣を付けて揚げたもの。とてもクリーミーで肝のような味わい。
Kabraroka pudding with katifi

こちらは冷たいスープのような一品。蓋はメロンとチョリソー。トマトのような味でした。
Bitter rasberry


クリーミーなフォアグラとヘーゼルナッツのクリームのような前菜。手前はりんご。ビーツが注入されています。上に乗っているのはポテトをおせんべいのようにしたもの。こちらは見た目はキラキラしているのですが、味はじゃがいもです!

Beetroot blood apple













続いて波打ち際の映像が流れるiPadが置かれました、その上に美しくプレゼンされた透明な器が置かれました。オマール海老のグリルです。ソースはさっぱりとしたトマトベースのもの。海老せんべい風の飾りが乗っています。火の通しが最高で、海老の甘みが引き出されていました。
Lobster "Sea and Garden"














一緒に出てきたのは小さな小さなズッキーニにパプリカがかかったもの。炭火が香ばしいのですが、なぜわざわざ別皿で出てきたのかはよく理解できませんでした。


続いてはメニューになかった一品。ヘイクのあご肉です。笹の葉に挟まれて出てきました。ヘイクのあご肉はゼラチン質でした。ソースは美味しいのですが、いったい何から作られているのかわからなかったので、聞いてみたところ、アーモンド、ガーリック、ローズウォーターなどで作っていると教えてくれました。

Hake with bamboo leaves


こちらはメニューの一品。半熟卵にミルクで作ったおせんべいやスペイン産のチーズ、パルメザンなどがのっています。さりげなくかけられているハーブも香りがよく美味しかったです。

Ovo-lacto














続いてはアンコウとルバーブ。酸味とスパイスの調和した一品。
Monkfish with rhubarb












こちらはメニューになかったスペシャルの一品。スズキです。これはスモークされて出されました。後でメニューを見てコーヒーでスモークされていたことを知りました。横に添えられていた黒い豆の甘みが少し強い気がしましたが、お魚は新鮮。
Seabass, coffee and smoke

ここでフアン・マリさん登場!今はお嬢様のエレナさんも大活躍です。とても優しげな方です。銀座の「次郎」が大好きとのこと。にこやかに各テーブルに挨拶していました。


お肉料理は鳩かラムから選べます。こちらが鳩。沢山のドライフルーツと共に出てきて少し中東風の味付け。火入れはレアでした。
Pigeon and seeds














こちらはラム。甘いサツマイモが添えられていました。タイムの香りがすばらしい美味しいラムでした。

Lamb with plaster




デザートの前に記念日のケーキを頂きました!ありがとうございます!!もちろんこれはお持ち帰りで!

こちらは、メニューに記載されていた大きいトリュフ。大きな丸いトリュフの上にテーブルでチョコレートソースがかけられるとみるみる間にこのようになってしまいました・・・。大きなトリュフの姿を写真に撮ることができず残念!かなり甘いデザートです。
The big truffle
こちらは本日の特別デザート。月をイメージして作られたようです。黄色いソースは酸味のあるネロリとキウィのソース。
Square Moon




中にはミントソースが入っています。

最後のデザートはブラックレモン。和菓子のようなプレゼンテーション。この中には酸味のあるレモンクリームが入ってます。
Black lemon


本日のスペシャルデザートはゼリーの器に黒い塊が2つ。中にはヘーゼルナッツのクリームが入っていて、ちょうどおもちのような感じでした。
Searching for hazelnuts in earth




ザートにはアイスクリームがついてきます。バジル、リコリッシュなど。どれもとても珍しいもので、美味しかったです!



デザート前まではお腹もちょうど良い具合だったのですが、デザートを頂くと満腹に!
最後のコーヒーのお供は「金物屋アルサック」。面白い形のチョコレートや小菓子がたくさん!







アルサックでのランチ、サービスは気持ちよく、とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。
デザートはチョコレートが重すぎてあまり好みではなかったのですが、全体的なお味、食材のバランス、量、エンターテイメント性、どれをとっても大満足でした。

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