2014年7月5日土曜日

第26回歌の祭典 第1コンサート

20時過ぎ、ようやくパレードが終了し、第1コンサートが始まります。最初の3曲は全員合唱です。舞台裏では出演者たちが自分の待ち合わせ場所を伝言掲示板でチェック。舞台監督が「第1ソプラノはどこどこに集まってください~」、などと声を張り上げています。
私はものすごい人ごみで仲間と会うことができず、同じパートの人たちのところにもぐりこませて頂きました。はぐれている人は私だけではない模様。ちょっと安心です。



会場からの合図と共に参加歌手が全員舞台に上がります。ここでは、場所取りの争奪戦。エストニア人は大柄の人も多いですが、特に女性は小柄な人も多いので、小柄な人は一歩間違えると指揮者が全く見えないという悲惨な状況になってしまいます。私が大きい人の陰に隠れてマゴマゴしていたら、エストニア人のおばさんが、「小さい子はこっち!」と優しく手を引いてくれ、救出してくれました!指揮者の良く見えるベストポジションを確保!!優しいエストニアの皆様に感謝。
さて、全員がスタンバイするまでに要する時間は約30分。何しろ2万人が一つの舞台に上がるのですから!客席はピクニック気分で楽しんでいるので、どんなに待たされようと関係なし!
舞台に人が揃い始めると自然とウェーブが発生します。このウェーブが観客席までつながれると舞台はさらに大盛り上がり!拍手と声援が鳴り響きます。この会場全体の一体感は言葉で表しようのないものです。どうしたらここまで国民が一つになれるのでしょう。歌の力のすばらしさ、そして大きなエネルギーを感じます。

イルヴェス大統領のスピーチは大変簡潔で愛のこもったものでした。
大統領は舞台の上でセルフィーを撮ってフェースブックにアップするなど、とてもおちゃめ。世界広しと言えど、こんな大統領どこにいるでしょう?





【イルヴェス大統領挨拶】

歌手のみなさん、国民のみなさん、

私たちの歌の祭典は第1回目が行われた150年前からいつも自由に関するものでした。
我々は自由を勝ち得て歌いました。
自由を求めて歌いました。
自由をつむぐ為に歌いました。
歌えないときはずっと静かにしていました。
自由になるために歌いました。
そして、自由でい続けるために歌いました。
自由のためには黙ってはいられません。
自由は我々の歌です。

第26回歌の祭典の開会を宣言します。
エストニア万歳!



灯台に火が灯されると同時に最初の合唱曲「Koit(夜明け)」が歌われます。


続いて、エストニア国家、「Helin(音色)」。 3曲終了したところで、選抜合唱団を除く一般の人々は客席に戻ります。


 客席に戻るところで、大統領を真近に拝見。お久しぶりです!


この日のコンサートはこれまでの祭典を振り返るレパートリーです。有名指揮者の方々も多くおり、会場は大盛り上がり。私にとっても聞きなれた曲ばかりでとても楽しむことができました。



本日はとても寒かったのでコンサート途中で退散。帰り際に美しい夕焼けを見ることができました。
明日は後半のフィナーレ部分を歌います。



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