どんな国家にもどの人にも歴史はあり、歴史なくして今は語れないのですが、エストニアほど多くの辛い悲しい歴史を乗り越えてきた国は少ないのではないかと思う今日この頃。
先日エストニア人の友人はエストニアにとって今が一番幸せな時代だと思う、と言っていました・・・。
3月9日、私がいつものようにジムから家路に向かっているとニグレステ教会はいつもと違った雰囲気でした。夜の9時半過ぎだと言うのにお年寄りが沢山集まっていて蝋燭に火を灯していました。何事かと思いそのうちの一人に「今日は何の日ですか?」と聞いたところ、流暢な英語で「ロシアよ、1944年の今日ロシアが空襲してきたの。タリンの街は多くが破壊されてしまったわ。このニグレステ教会も半分くらい破壊されたの。私たちはこの日を忘れないわ。」と・・・。
この美しい中世の街が歴史と共にいくつもの苦難を乗り越えて来たのかと思うといつもの街も違った雰囲気に感じます。
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