2018年5月19日土曜日

プランバナン

ジョグジャから車で30分のプランバナンは、5キロ四方にいくつもの遺跡が残る巨大遺跡群です。この辺りは9世紀に中部ジャワの南部にあったサンジャヤ王朝支配下のヒンズー教国ムラタム朝によって統治されていました。プランバナンはこのあたりの村の名前で、プランは大勢、バナンはヒンズー教の僧を意味するそうです。
中部ジャワの北部にあった仏教王国のシャイレンドラ王朝とは友好関係にあったため、王族同士で婚姻関係にあり、この遺跡にも仏教の影響がみられます。

1991年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ジャワにおけるヒンズー教の神様の序列は、シヴァ神、ビシュヌ神、ブラフマー神なのだそうで、一番高いお堂がシヴァ堂です。高さは47メートルです。シヴァ堂の北側(右側)にはヴィシュヌ堂、南側にはブラフマー堂が並んでおり、それぞれの向かい側には、それぞれの神様の乗り物の堂が建てられています。シヴァ堂の前には、牝牛のナンディー、ブラフマ堂の前には白馬のハンサ、ヴィシュヌ堂の前には、インドネシア航空のシンボルでもあるガルーダが祀られています。






外苑はまだ修復中です。

彫刻の施された岩もゴロゴロと転がっています。

お堂は美しいレリーフで飾られています。こちらは陰陽を表すレリーフ。バランスの大切さが重んじられていたことをあちらこちらで感じることができます。

また回廊には古代インドの叙事詩、ラーマーヤナの物語が刻まれています。

 シヴァ堂の中には4つの祠があります。東側にはシヴァ堂、

南側にはシヴァの先生であるアガスティアの像、西側にはシヴァの息子ガネーシャの像、北側にはシヴァの妻であるドゥルガの像が祀られています。

ガネーシャの像は鼻を触ると頭が良くなるとのことで、鼻がピカピカになっていました。

こちらはドゥルガの像。顔とお腹と太ももを触ると、細く美しくなるのだとか!

祠の周りには数々の美しい彫刻を見ることができます。



シヴァ堂の向かいに祀られているナンディー像。









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