チュニジア旅行は本日がクライマックス。チュニスから少し遠出して2つの遺跡を見学に行きます。美しい丘(オリーブ、梨、ぶどう、さやえんどう等が植えられています)が両手に広がる道を愛すべきガイド、アザビさんの面白おかしい説明を聞きながら車で移動すること2時間半(チュニスから150キロ)、着いたのはブラ・レジア(Bulla Regia)の遺跡。ここの起源は紀元前4世紀ブラの泉を中心に建てられた小さな町。ローマに併合される前は、騎兵隊で名高いヌミディア王国(そう言えば世界史で聞いたような・・・)の首都だったのだそうです。
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ここは世界でも珍しい地下の住居跡を見ることが出来る遺跡群。夏の暑い間は日差しを避けるため、人々は地下に住んでいたとか。それぞれの建物は地下で発見されたモザイクからその名がつけられています(狩猟の家とか孔雀の家とか)。地上の建物はほとんどが大地震で崩壊してしまったそうです。
左の写真はオリーブ油を抽出していた石臼。右は当時のトイレです。もちろん下水もありました。
地下に残ったモザイクの一部。
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こちらは保存状態がすばらしいアンフィトリテの家のモザイクです。左のモザイクはポセイドンとアンフィトリテの息子トリトン。右のモザイクがアンフィトリテです。チュニジアは土地が肥沃で、ローマ時代の穀物庫でした。当時のお金持ちの方々の贅沢な暮しが窺えます。
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劇場です。
ブラ・レシアから車で山道をくねくねと上ること1時間、お昼はホテルThuggaで何とイノシシ料理を頂きます。チュニジアはイスラム国家なのですが、なぜかここはイノシシが有名。畑のいたずらをするイノシシ退治と観光客相手の町おこしの一石二鳥?(真相はよく知りません・・・)
ホテルThuggaからさらに山道を上りたどり着いたのが今回のツアーのハイライト、ドゥッガ遺跡(Dougga:チュニスから106キロ)。ユネスコの世界遺産にも登録されています。入ってすぐ目に入るのは3,500人を収容することが出来る劇場。音響もすばらしく、誰もいないことを良いことにちょっとしたショーを開催してしまいました・・・。
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凱旋門とカエレティス神殿。カエレティス神殿は222年に女神たちを祀ったとされる神聖な所です。
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心を奪われたのはキャピトル。ここではユピテル、ユノー、ミネルヴァの三神が祀られています。ユノーやミネルヴァの美しいイメージそのものです。8メートルの柱廊玄関を支える6本の柱はコリント円柱です。
風が強く本当に寒い日でしたが、太陽と青空に感謝です。
チュニジア最後の夜のディナーは現地在住日本人お勧めのダル・エル・ジェンド(我らの愛するアザビさんは美味しいけれど高い!と言っていました)。一見レストランとは思えない店構え。
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邸宅を改装したレストランで、中はゴージャスです。人気のレストランのようで、満席でした。
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