昨日から(明日までの予定)ダライ・ラマがエストニアを訪問中です。ダライ・ラマのエストニア訪問は10年振り3度目です。
訪問を前に旧市街の中心部にはテントが張られ、チベットの僧が砂曼荼羅を作成。
一般市民にも公開されました。私も本物を見たのは初めて。想像以上に細かく、とてもカラフルなものでした。
こんなに繊細に描かれています。
<以下ダライ・ラマ法王日本代表部事務所ホームページより引用>
チベット仏教では様々な形で曼荼羅を作成しますが、中でも最も正式な曼荼羅の描き方は、各種の色砂を組み合わせて描くこの砂曼荼羅です。大日曼荼羅はより多くの人が見ることにより、多くの利益をもたらすものといわれています。この曼荼羅の本質は、一切の仏たちの「すべての生きとし生けるものの苦しみを取り除きたい」という慈悲の心(大悲)と「空を理解する智慧」(空)の二つであるが故に、名「大悲空胎蔵曼荼羅」と呼ばれています。そして、『大日経』には、「この曼荼羅を見る人は、無限の過去から積んできたあらゆる悪業が浄化され、地獄・餓鬼・畜生などの悪趣に生まれ変わる罪障が浄化される」と説かれています。<引用ここまで>
使われた道具はこちら。
本日は一般の人々の前でダライ・ラマがスピーチするとあって、自由広場の近くは交通規制が敷かれ、多くの警備員が動員されていました。
まだ準備段階なのにこの人だかり! |
そしてあっという間に黒山の人!未だかつてこの広場にこんなに多くの人が集まるのを見たことがありません!!
人人人です。
チベット問題は同じような境遇にあったエストニア人の心に大きな共感を呼ぶのかも知れません。ダライ・ラマはスピーチの中で、「私たち」や「彼ら」と区別する意識のように、問題を作っているのは人間自身なのだから、平和な心で対話を行えば必ずや問題は解決するとし、非暴力について強調していました。また、次世代育成に重要な精神的バランスは、お金や近代的な技術では得ることは出来ず、温かい心や思いやりから生じるものだとも述べていました。
今回のダライ・ラマの訪問実現にあたっては中国政府から様々な圧力を受けたとか。
そしてあの砂曼荼羅は本日ダライ・ラマの手により崩されました。無常。
最後にありがたい後ろ姿を。
今夜は多くのテレビ局がダライ・ラマ特集を放映していました。私が見た番組ではインタビュアーの問いに対し、死については、「人間誰しも死を迎えるのだから恐れるなかれ」、生きる目的については「幸せになること」そして常に「希望」をもって生きることの大切さを述べていました。
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