エストニアの秋の訪れはナナカマドが伝えてくれます。イェネダに行く道すがら道路の両脇はナナカマドがすでに燃えるような赤で林に彩りを添えてくれていました。ナナカマドの実はエストニアではポケットに忍ばせておくと悪いことから遠ざけてくれるという言い伝えがあるのだそうです。
そしてもう一つエストニアで魔よけとして有名な果実はマロニエ。これもポケットに忍ばせておくと良いのだそうです。
イェネダに行く道すがら、沢山の車が何もない林の続く道路の片隅に駐車されているのを目にしました。聞いてみると皆きのこ狩りが目当てだそう。私も朝のお散歩でイェネダの林に入ってみました。
素人はあまり上手に見つけられないのですが、ところどころきのこが生えているのを目にすることが出来ました。
同じ散歩でもエストニア人にかかるとこのとおり。エストニア人は大抵の人であれば毒きのこと食用きのこの違いが見分けられるのだとか・・・。すごい。
ところで、英語でIndian summerと呼ばれる秋に入ってからの暖かい日のことをエストニアでは「老女の夏」と言うということを教えてもらいました。来週はエストニアでも老女の夏になることが期待されているそうです。楽しみです。
ひとつ質問。「イェネダ」は Tapa の手前の Jäneda ですか。そこに合宿施設でもあるのかな。
返信削除キノコの見分け方は日本の山国の人のほうが本当は本格的かもしれませんよ。都会人が忘れてしまっただけです。エストニア人は案外雑だと思います (笑) まあ,そこがいいとこでもあるんですけどね。
「老女の夏」ですが,ドイツ語の Altweibersommer がそのまま訳されてエストニア語になったもののようです。
秋に訪れる夏を思い出させる陽気という意味では,日本の「小春日和」に近いので,ドイツ語の辞書ではそう訳されてます。
「小春」は旧暦の10月,新暦で言うと11月なので,エストニアの vananaistesuvi は「小春日和」よりは夏に近い時期。それだけ秋が早いと考えればいいのかも。
ただ,日本では「小春」が春と勘違いされて,冬の終わりの春を思い起こさせる暖かい日のことだと考える人が多くなっているので,「小春日和」は今の若い人には受け入れがたい訳かも知れない。
この写真ではあまりはっきりしませんが,ナナカマドは,私が行った8月の半ばにはもう赤くなってました。
http://sipsik.cocolog-nifty.com/eesti/2010/08/--kihnu-taimed-.html
また面白いお話をお聞かせください。